対象:住宅設計・構造
バリアフリーを狭義的にとらえないで
高齢者にとっては腰の高さの移動が最もこたえるそうです。「床をフラットにする事」イコール「バリアフリー」ではありません。どちらかといえば、腰の高さの移動がなるべく少なくなるように計画するのがポイントです。
「バリアフリー」イコール「段差のない事」、といった狭義的な捉え方から脱する。人間はだれでも加齢とともに運動機能や感覚機能が衰えます。それをなるべくゆっくり進むようにしてあげることが大事です。
設備にもバリアフリーはあります。例えば、照明の照度や位置。階段で、自分の影を踏みながら登り降りするような照明配置はお勧めできませんし、温熱環境としても、各部屋で急激な室温の差が生まれないように配慮する事もバリアフリーの一つです。
まずプランから見て障壁をなくし、それで捕らえきれないところを細部計画や設備で対応させていく。手摺バンバンの家にして、逆に高齢者に疎外感を与えてしまうのも問題です。心理的なバリアフリーも忘れずに。。。
回答専門家
- 運営 事務局
- ( 東京都 / オペレーター )
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
高齢の親と暮らすことを考え、現在建て替えを検討しています。バリアフリーといっても、階段を緩勾配にする、または手すりをつける、などの対応策しか思いつきません。バリアフリー住宅について、… [続きを読む]
All About ProFileさん
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A