対象:住宅設計・構造
小林 和教
建築家
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住宅の断熱について
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小林和教建築設計事務所の小林と申します。
断熱材の仕様をご質問の折、少しずれたお答えかも知れません。
計画地が神奈川県であるとして、お話ししたいとおもいます。
住宅の断熱を考えるとき一番大切なのは、断熱材の仕様もさることながら、
どのように施工されるかがより重要です。
施工の段階で「気密性」がきちんと確保されていなければ、
かえって「内部結露という大きなリスク」を背負うことになるからです。
どんなに十分な断熱性能を持つ断熱材を施工しても、気密性が保たれていなければ意味がありません。
実際の現場においても、土台周り、天井と壁のジョイント部分、天井面(天井下地材の上に断熱材を載せるだけでは隙間が生じます。)など、隙間なく断熱材を施工することはなかなか難しいものです。
負荷計算のうえでは、内部断熱も外断熱も同じ熱伝導率となりますが、
現実には暑い寒いの外気の熱は、出来るだけ外側でシャットするのがより有効です。
これからお建てになるのであれば、外断熱(外壁、屋根、基礎とも)・外壁通気を検討されることをお勧めします。
外断熱は、費用がかさむと一掃されがちですが、
長い間の住まいの資産価値を考えるとき、見えない内部結露のリスクを避け、日常のより効果的なランニングコストの低減をはかる外断熱を検討されることも意味があろうと思います。
評価・お礼
Gucci007 さん
2011/06/21 21:23
返答が遅くなり大変申し訳ありません。
アドバイスの通り、断熱材の仕様だけの問題ではありませんね。
施工時の機密性についても確認したいと思います。
ありがとうございました。
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この回答の相談
これから新築を建てる者です。
標準仕様の断熱材及びオプションで検討している断熱仕様についてアドバイスお願いします。
因みに、断熱材以外の仕様、立地等の条件を記載致します。
限られた情報かと思いま… [続きを読む]
Gucci007さん (神奈川県/16歳/男性)
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