対象:住宅設計・構造
都内に新築を検討しております。
主に省エネ性とその持久力において3社迷っております。
夏、冬とも光熱費のランニングコストを減らしたいです。
当方、3階建て延床面積27坪で、2階リビングから3階にかけて1820×2300の
吹き抜けを考えています。開放感と採光&風通しの良を考慮した結果です。
C社以外は、吹き抜けは夏の風邪の通りは良いが、冬は暖房効率は落ちるとの忠告は頂いています。(2〜3階はなるべくエアコン1台+ハロゲンなどサブ暖房機でいきたいと思っております。)
A社は、グラスウール10K75mm(天井は100mm)で、耐震にもとても力を入れ剛床など耐震を考えた作りにした結果、特別に気密処理はしないが、床からのすきま風などはほとんどないので冬寒くはない。夏の暑さについては、タイベックシートを遮熱性ののもの、ドア断熱の他ダクトレスの第1種換気、窓を樹脂アングルサッシとLow-eガラス仕様にすればかなり違う、と提案頂きました。
B社はセルロースファイバーデコスドライ工法と耐震ので、気密はうたっていませんが、「夏、冬とも断熱性が高いです」と言って下さります。しかし、予算の都合上、窓は樹脂アングルアルミサッシPGと自然換気です。
C社は高性能グラスウールによる高気密高断熱の気密処理、第3種換気、剛床設計です。
高気密高断熱のリスク、セルロースの水分吸収のと沈下
(しそうかなあと、見た感じの印象ですが。ビニールクロスだと通気しなさそうだですし)・・・など、
トータルで考えるとA社の提案が、省エネ性もあり、昔ながらのグラスウール施工で、キチンと施工せされれば経年沈下を防ぎ、なおかつ断熱性が高いのでは・・と第一候補です。
しかし、実際はとても迷っております。
アドバイス、宜しくお願い致します。
yokochinnさん ( 東京都 / 女性 / 31歳 )
回答:5件
答えにくい質問ですが。
大工兼建築士の立場で回答します。
実際に、夏、最上階天井付近で施工していると体感でわかります。
グラスウールとウレタン、アイシネン等の断熱効果は体感ではっきりとわかるものです。
グラスウールの性能はあくまで冷暖房効果を補助するものと考えておいたほうがよいと思います。
セルロースの現場は見たことがないのですいません。
A,B,C社共、営業のための宣伝効果を狙ったもののような気がします。
折角です。建築家の誰かともコンタクトしてみたらいかがですか?
もっと違う選択肢もあるのではないかと思うのですが。
宮原様の回答にも共感する部分があります。
ほんの一部でも床や階段を国産無垢材にするのもエコかも?
裸足で歩く感触は建材では味わえません。
木は生きているので乾燥による収縮や汚れ等に寛大になる必要がありますが。
トータルに考えて後悔しないパートナーを選択してください。
性能も大事です。
でも住みやすい家が一番です。
その設計は収納スペース、十分にありますか?
失礼なコメントありましたらご無礼お許し下さい。
評価・お礼
yokochinnさん
ありがとうございます。
内装材などもう一度検討し抵抗と思います。
建築家の方という選択肢もありますね。
また工務店さんとは違った意見が聞けそうです。
回答専門家
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各社で家を建てたお客様の声を実際に聞く
各社悩みどころですよね。
こういった場合は、各社で建てた家に住んでいる実際の家の訪問をさせてもらうのが一番でしょう。
そして住み心地を聞かれると良いでしょう。
建てた後もサポートしてくれている工務店は、そういった家を必ず持っていますので、逆に見せてもらえる家が内容でしたら、その工務店の優先順位は下がると思いますよ。
他の建築家の回答と含めて実践してみてください。
八納啓造
評価・お礼
yokochinnさん
なるほど、そうですよね。
実際すんでいる人は本音の意見を言ってくれそうです。
また、建てた会社との関係性も伝わりますね。
是非見せて頂こうと思います。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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森岡 篤
建築家
2
詳しい仕様が必要
yokochinnさんこんにちは
この3社は、ハウスメーカーか設計施工の工務店でしょうか。
グラスウール10K75mmは、断熱性能が特に高いわけではない、ごく普通の仕様で、多分セルロースファイバー(仕様がわかりませんが)の方が、断熱性能は高いでしょう。
C社は、高性能グラスウールというだけでは、性能はわかりません。
断熱は、断熱性能だけでなく、壁の中を結露させないことが重要です。(壁内結露すると骨組が腐食する)
そのために、断熱材の他、外壁構造ボード、気密シート等が関係しますが、セルロースファイバーは、壁内結露しにくい断熱工法です。
構造の「剛床」は、特別なことでなく、どの家でも必要なことなのですよ。
ただ、剛床にはグレードがあり、「どの程度の剛床か」が問題となります。
耐震性も同じように、グレードがあります。
断熱も構造も、使用材料だけでなく、詳しい資料がないと判断できません。
判断はなかなか難しいので、誰か専門家の方に、各社の詳しい資料を見ていただいて、総合的な意見を聞くことをおすすめします。
参考にしていただけたら幸です。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
評価・お礼
yokochinnさん
ありがとうございます。
やはり総合的な判断が必要ですね。
専門家のかたに相談してみようと思います。
宮原 謙治
工務店
3
省エネ住宅とは・・・・
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
私は最近の住宅は、魔法瓶住宅です。ですから、24時間強制換気扇を付けていない住宅は住んではいけないという法律が出来てしまいました。
各住宅メーカーや地場工務店、設計事務所も右にナラエです。
私は、24時間換気扇を回さないといけない住宅はおかしな住宅だと思っていますし、何とか風穴を開けようとしてやってきました。
ところでご相談の省エネ住宅ですが、以下のように考えます。
1)イニシャルコスト(設備費)
2)ランニングコスト
3)メンテナンスコスト
が、不要な住宅が省エネ住宅ではないでしょうか?
東京でも大阪でも、工夫次第では自然の恩恵を十分活用した省エネ住宅が出来ます。
主役は自然の恩恵ですから、そのような間取り計画・窓の付け方・内装材の選び方をすればすれば良いのではないでしょうか?
評価・お礼
yokochinnさん
ありがとうございます。
内装、間取りなど、また勉強してみます。
やはり自然の力をもとに考え、
それに足りない所を機械などで補うのですね。
野平 史彦
建築家
4
各社を評価すると
yokochinn様
これだけの情報でお答えするのは難しいのですが、
今頂いている情報だけで、省エネ性と持久力?を判断すれば、
C社>B社>A社
ということになります。
<A社についての評価>
まず、断熱性能が低い。タイベックの遮熱性のものを用いても基本的に断熱性能が低いと、その効果は薄い。冬も暖かくはないが、夏場、3階は相当暑くなると考えられます。
「耐震にとても力を入れていて〜」「特別に気密処理はしない」などから判断されることは、内部結露の危険性について考慮していない。構造躯体が腐っては耐震性も保てません。
夏場の遮熱をLow-eガラスに頼るよりは、庇等,外部で遮光対策をする方が圧倒的に効果がある。また、Low-eガラスは冬場に取り入れたい太陽熱を遮断してしまう。Low-eガラスは断熱タイプのものを北側等,陽の射さない面の窓に用いましょう。
「ダクトレスの第一種換気」ということは、冬場、冷たい外気を扇風機の様に引き入れる、ということですから、普通はありえません。常識的には第三種です。
全体的に、このA社は省エネ住宅のつくり方、否、家づくりの基本が分かっていない様に思います。
<B社についての評価>
開口部の熱損失の違いはある程度あっても、断熱性能としては3社の中で最も高い。
3階の暑さ対策としては最も効果が高い。
デコスはセルロースの中に糊の成分が入っていて、吹き込んだ後、固まってしまうので、沈下の心配はなく、調湿効果を活かすため、通常は気密シート張りは行ないません。壁内結露に対しても保証を付けています。
補足
分からないのは「自然換気」。法的に自然換気をクリアするには、相当大きな穴を空けなければなりません。その穴は、殆ど断熱の意味を無にする程になりますから、普通は考えられません。自然換気と言っているのは、単に機械換気設備が付いていない、ということなのでしょうか?
でも、それでは確認申請が通らないはず。どうなっているのでしょう?
この換気の問題をきちんと解決できれば、第一候補となります。
<C社についての評価>
次世代省エネ基準をクリアしている間違いのない高気密・高断熱住宅なら、A社、B社に比べてトータルとしての性能面では最も安心できる。(詳しい内容不明なので、この程度言及できるのみ)
しかし、家づくりというのは、こうした性能ばかりに目を向けていても、いい家にはなりません。「設計力」がなければ、こうした物理的な性能は活かせないし、その設計力をビルダーに任せてしまうこと自体に問題がある様に思います。A社、B社、C社というレベルで悩んでいてもいい家は手にできないことを認識して頂ければと思います。
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省エネ住宅を考えるなら、当社HPの「住宅断熱基礎講座」をご覧下さい。
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評価・お礼
yokochinnさん
回答、ありがとうございます。
根本的な事をないがしろにしていました。
やはり、短期間で勉強しようとしても、結局のところ
奥が深すぎてよくわからなく、空回りをしていたような気がします・・。
家は一生の買い物であり。信頼出来る人にお任せしたいです。
少し着眼点を変えてみようと思います。
とても参考になりました。
yokochinnさん
省エネについて
2009/06/27 01:23ありがとうございました。色々なご意見、とても参考になりました。
以下、表現があいまいでしたので補足です。
持久力といったのは断熱性能(断熱材がその工法に沿って正しく施工
されたこと前提)の経年変化の程度と有無を指したものでした。
また、
B社については、換気は第3種換気で、自然給気口と排気パイプファンを使用です。
C社は高性能グラスウールと、次世代省エネ基準(マット21工法)の高気密高断熱住宅です。換気は同じく第3種換気です。
おっしゃる通り、そういった工法も勿論、自然の力を利用した(自然素材の床材や内装、採光や室内の空気の流れなど)省エネ住宅が理想です。
基本的には冷暖房にはあまり頼りたくないところです。
中々そういった本質的とでもいうようなことを広い意味で総合的に良さそうな提案を下さる工務店とはまだ出会っておりませんが、予算のせいもあるかもしれません(笑)
もう少し自分なりに情報収集していきたいと思います。
yokochinnさん (東京都/31歳/女性)
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