対象:ペットの医療・健康
飯島 治
獣医
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私も似た状況です.
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まずは病院で消化器系・後肢その他に異常がないかどうか診察してもらって下さい.高齢犬では軟便になる病気もありますし,骨関節炎等の痛みで立ち上がるのが困難ということもあります.
その後の看護法としては予定されているようなエサの変更,必要に応じた紙オムツの使用,そして環境に応じた移動の制限をお勧めします.
サイエンスダイエットに限らず,良質のドッグフードに変更するだけで糞の性状は変わってきます.特に消化吸収率が良くなるように工夫を凝らした処方食がいくつか用意されていますので,試みられると良いと思います.
パンと牛乳は止めましょう.
紙オムツは動物用が市販されていますが,高価なので現在はヒト用のものに尻尾用の穴を空けて使用しています.便をした後は,シャワーで洗ってあげていますが,ドライシャンプーでも良い製品があります.
これから寝ている時間が多くなってくると思いますので,マットにも気を遣ってあげると良いでしょう.床ずれが起きにくいように工夫された製品もたくさんあります.
補足
私も15歳半のダルメシアンを飼っており,似た状況にあります.
私の犬の場合,視力もほとんど無くなってしまったのですが,特に気落ちしているようにも見えず,ましてや将来を悲観することもなく,自分の環境をそのまま受け入れ,文句を言うことなく黙々と生活しています.
自分が似たような状況になった場合,この犬のように泰然としていられるだろうかと思うことさえあります.
安楽死に関しては,確かに治療ではありませんが,人間と動物の関わりを大局的に見た場合,私たち獣医師に許された重要な手段の一つだと思っています.
相談の文章だけでは内情を推し量り難いですが,飼い主さんの生活を台無しにしては元も子もありません.
老化は致し方ないことです.取り除いてあげられる痛みや不便はできるだけ取り除いてあげて,愛犬との最後のステージを楽しんで(経験して)下さい.僕はこの経験が,自分自身のためにもなるのだと思って,日々愛犬のオムツを交換しています.
評価・お礼
siba101 さん
2010/10/13 17:49
獣医の方からの回答をいただき非常に感謝しています。
特に高齢のダルメシアンを飼っている方からの回答となるとなおさらのことです。
ドッグイヤーといいますが、今回はあまりにも急な衰え方でした。
6日前まではちゃんとお昼は留守番が出来ていたのに、5日前から急に後肢の自由が利かなくなり一日毎にその事象が顕著になってきました。
とにかくいきなり老化が進んだ感じです。
早速、食事の内容を改めてみたいと思います。(洋犬らしく牛乳とパンは大好物だったのですが・・)
本当にありがとうございました。
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