クリエイターは好奇心旺盛であれ! - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

桑畑 タケル
Jump Start 株式会社 代表取締役
東京都
クリエイティブディレクター

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対象:クリエイティブ制作

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クリエイターは好奇心旺盛であれ!

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デザインのスタンス

七福神、全員言えますか?

僕は、恵比寿様と弁天様しか知りませんでした。
弁天様の「弁財天」という正式名称も知らなかったので、
全く知らない」と言った方が適切かもしれません。


クリエイティブ職の人は知識が偏りがち?

あくまで私の主観的な体験ですが、クリエイティブな職種の人は、
ある特定の分野にマニアックな反面、一般教養はすっぽり抜けている人が多いように思えます。

小学校のときにプロ野球選手名鑑を細かく暗記しようとしたり、
三国志の登場人物のファミコンにおけるパラメータを細かに暗記しようとした一方で、
未だに九九を全て言えなかったり(特に7〜9の段がかなり曖昧)、
調味料の手順の「さしすせそ」がどの調味料を指すのかわからなかったり、
基本的な漢字の書き順の間違いを指摘されてしまう。
さらには帰国子女のくせに冠詞("a"とか"the")の使い分けもわかっていない。

はい。これは全て僕のことです

情報化社会が知識のアンバランスさに拍車をかける?

こんなアンバランスな知識の習得(欠落?)をしてきたのに、
今の情報化社会が拍車をかけて僕をアンバランスにしていきます。

今や、ニュースの取得もテレビではなく、インターネットがメイン。
テレビのニュースだったら、興味のない内容も含めて一通りの情報が入ってきます。
しかしインターネットのニュースだと自分が興味のあるトピック「だけ」を自ずと追っていくことになります。
新聞でさえ、テレビ欄、スポーツ欄、芸能欄の三つしか読んでいなかった僕です。
必然的に興味のある分野とない分野の知識の格差がどんどん広がっていくわけです。

だからと言って、一般教養がないことを正当化する気はありませんし、
世の中のメディアの仕組みのせいにしていても何も前進しません。
日本人として、社会人として、そして専門家として知っておくべきことはたくさんあります。


僕に出来ることは、知らないことにぶちあたったら、知らないことを素直に受け入れて調べること
そんなときにインターネットというメディアは非常に便利です。

インターネットに載っている情報を全て鵜呑みにするわけではありませんが、
少なくとも短時間で、多くの情報を取得して比較することにおいては圧倒的に便利で優位なメディアです。

「七福神」を調べてみたら発見の連続!!

そんなわけで、いきなり前置きが長くなりましたが…、
正月中に電車で前に座っている人の買い物袋に七福神が印刷されていて、
その買い物袋を見た瞬間に七福神を知らないまま人生を34年以上過ごしてきたことに
一種の恥じらいと可能性を感じてインターネットで調べてみました。

Wikipediaを閲覧するだけでもかなり面白いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/七福神

七福神の中で恵比寿様だけが唯一日本の神様であること。
ヒンドゥー教、仏教、土教、日本の土着信仰など神仏習合であること。
全国各所に「隅田川七福神」や「新宿山手七福神」のように「○○七福神」が数多く存在し、
その寺社比や人数もそれぞれ異なること。

さらには、七福神の各神様のエピソードを調べていくとこれがまた興味深い。
本気で研究したら、七福神のネタだけで本が書けるどころか、一生研究し続けることも可能に思えてきます
むしろ「一生研究しても一部しか知ることができない」というのが正しい表現かもしれません。

好奇心旺盛であることはクリエイターとしての必要条件

僕たちJump Start 株式会社では、クリエイティブディレクションの行動規範として、
以下の7つを提唱しています。
(要するに仕事をする上で大切にしていることです)

1. 好奇心旺盛
2. 共感力
3. 聞き上手
4. お願い上手
5. 責任を取る(という心意気)
6. 先見性・予知能力
7. 愛されキャラ


今回は、最初の「好奇心旺盛」にスポットを当てて書いてみました。

7つの基準の中でも最初に掲げているのは、
好奇心旺盛であることが、クリエイティブ職として活躍する上で原点中の原点
必要最低条件だと信じているからです。

ときには一般教養や時事問題をバランスよく。
ときにはマニアックな知識をとことん。

今は知らないけれども、知ったら楽しいこと。
それは身近なところにたくさん存在します。


学ぶことは、生きる喜び。

素晴らしいものを創るには、
まずは、好奇心をもつことから始めてみましょう。

桑畑タケル

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