- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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耳で集中して相手の話を聴けるようになったら、今度は眼からの情報の処理方法を身につけましょう。
既にお話ししたように、眼からの情報は人が得る情報の80%を占めます。
しかし、眼から入る情報をコントロールするのは、本当に難しいのです。
心理学を駆使し、相手の表情を読み、本音を掴む。
最近、こう言う方法がたくさん紹介されています。
また、こう言う専門的な方法を学ばなくても、私達は、自然に相手の表情から感情を読み取ろうとします。
ところが、これがまた大きな罠なのです。
私達は、相手の表情を見て、「怒っている?」「悲しんでいる?」「つまらないの?」「嬉しいの?」
と、自分基準で相手の気持ちを想像します。
けれど、これって結構はずれていることが多いと思いませんか?
例えば、朝に会って、元気に挨拶したら、暗い表情で、小さな会釈だけ返された・・・
あれ?機嫌が悪いのかな??それとも風邪引いたか?
でも、本当は、朝は低血圧でチョットだけテンションが低いだけかも知れません。
男性は女性の体調変化に鈍感である場合が多いのです。
同様に女性も、男性のストレスを読み切れない場合があるようです。
だから、心理テクニックの本が売れるんでしょうね。
表情が誤解を生む例にはこういうのもあります。
先日、あるセミナーで初対面の方の印象をお互いにフィードバックし合う、と言うワークショップがありました。
私は、ある男性の方に「顔が怖い。怒っているように見える。」と正直に感じたことを伝えました。
勿論、怒っている訳ではありません。
しかし、理由はどうあれ、怒って機嫌が悪いように見えるのです。
本人にお聞きしたら、根は凄く明るい方なのですが、あがり症で緊張すると表情がこわばるそうです。
単に緊張していただけなのに、機嫌が悪いのかな?と思われるのは本意ではないでしょう。
しかし、そう見えてしまう。
相手軸に立つ時、相手の表情を見て、この落とし穴に落ちてはいけないのです。
表情は、本人の心情を表しています。
しかし、それは、決して私達が感じたものとは同じではないのです。
だから、惑わされてはいけません。
相手の表情を「パッ」と見た時、
「あれ?なんだか昨日と違うぞ」
とだけ感じたら十分です。
そこで、相手の感情を決めてつけてはいけません。
相手の感情を知りたいのならば
「今のお気持ちは?」とお聞きすればいいのです。
「機嫌が悪いように見えますが、どうされましたか?」
と、相手に確認すれば、良いのです。
さあ、相手の表面的な表情に惑わされることなく、感じたことに対して、相手に確認しましょう。
そうすれば、きっと誤解やわだかまりは、無くなるはずですよね。
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