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月森 涼慈
月の森カウンセリングルーム (株)SUPERMOON 代表取締役
埼玉県
恋愛アドバイザー 防犯アドバイザー

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対象:老後・セカンドライフ

稲垣 史朗
稲垣 史朗
(店舗インテリアデザイナー)
吉野 充巨
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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私は、洋画が大好きなんですね。
その中で最も好きなのが、アメリカ連続TVドラマ「クリミナル・マインド」。

FBIの行動分析課にスポットを当てたドラマ。
州をまたぐシリアルキラー(連続殺人犯)の行動からプロファイリングをし、次の犯罪を防ぎ、犯人を突き止めるドラマ。

よく作り込まれたドラマだし、相談を受ける私の仕事的にもためになってるから、シーズン6まで欠かさず見ています。


毎回、ストーリーの最初と最後に偉人の名言が流れます。
それが、すっごく含蓄ある言葉ばかり。

先日見た回では、イギリスの小説家オスカー・ワイルドの言葉が流れました…。

「子供は両親を愛することからはじめる。やがて親を裁くようになる。許すことは稀(まれ)である。」
という言葉…。


どうですか?
みなさん、ハッとさせられるでしょ。

みなさんも、そうじゃない?
この言葉通りじゃない?

親を責め、親を裁き、結局許せてないでしょ?

 

小さい頃はみんな、親から無上の愛をもらい、こちらも親の愛を求める。
子どもの頃は、み~んな親のことが大好き。

だけど、思春期を迎えて大人になるにつれ、親からされてきたことに恨みを持つようになる。
親のあら探しばかりするようになり、自分の人生の不遇を親のせいにする…。

そして…。
偉そうに親を裁くようになる。


親子だけに、許せない。
ずっと憎み続ける…。

親にされたことを許すなんて、まさに稀なこと…。


みんなもこの感じ、わかるでしょ?

 

実は、私もそうでした。
母親に対して…。

軍人だった亡父に対しては、昔から…そして今でも、私にとって尊敬の対象です。
怖い存在でもありましたた。


だけど、母親に対してだけは…。
どうしてもダメ…。

人間として尊敬できず、蔑(さげす)みました。
そして、ずっと憎み続けました。


亡父が亡くなったとき、私は14歳でした。

「幼い14歳の私を母がほったらかしにして、まったく愛情をかけなかった」
というような内容ではありません。
私は、結構あっさりしていて、孤独が好きですから(笑)。


そういうことではなく、母の所業自体が良くなかったのです。
彼女は、人として最低のことをしてました。


母は、こともあろうに、父が亡くなる前から父の親友と付き合い始めてました。

それだけににとどまらず、父が亡くなったときも、母の愛人が葬式を仕切りました。

二人で共謀し、父が入りたがらなかった病院に突っ込んだくせに…。
どの面さげて、葬式を仕切るのか。

善人面して…。
とんでもない!

更に、私の中学時代・高校時代ずっと、その愛人が私の家に居座りました。
学校ではイヤなことばかり…、家に帰っても地獄…。
私には、心休まる場所がありませんでした。


母の愛人が亡くなり、心から「ざまあみろ」と思い安堵したのも束の間…。
酒乱の母は、その後も私苦しめ続けました。

私の人間関係をめちゃくちゃにしたことだって、一度や二度じゃありません。


おかげで、ずっと母を憎みました。
本気で縁を切ろうとしました。

親戚が入っても、どうにもならない状態になり…。
結局、7年ほど前、財産を完全に2つに分け、完全に母と縁を切ることにしました。

 

だけど…。
そんな母も歳を取りました。

景気良く金を稼ぎ、海外旅行に行って放蕩三昧していた母も、働けなくなりました。
年金生活になりました。

気も弱くなりました…。


その状態になったらね、結局、母にとって「頼る人」って、息子である私しかいないわけなんですよ。
私がが力を貸さなきゃ、お袋は生きていけないわけです。


そこから徐々に距離を縮め…。
私が生活をみるようになり…。


今じゃ、母も、すべて私の言いなりですよ(笑)。
私にに反抗すらできないですよ。

良好な関係を築けてます。


そりゃ、今でも、お袋のやってきた所業を思い出すと腸(はらわた)が煮えくり返りますよ。

だけどね…。
結果的に…。

お袋のことは、許してますよ。


「ひとりの人間として、そんな人生もありかな。仕方ないかな。」
くらいに思ってます。
客観視できるようになってます。

 

親子って不思議なもんで、
「親子だからこそ、余計に憎み合う」
ってところあるじゃないですか。

「他人に同じことをされたら許せるはずなのに、親だから許せない…」
みたいな。

でも、客観視して、「ひとりの人間」として見てあげれるようになったら、許せるようになるんですよね。


どうしても、親の方も子の方も、「自分の所有物」のように見がち。

その視点だと、どうしても許せなくなっちゃうんですよね。

 

今日、こういう内容ですけど、親子関係に悩むクライアントさんって多いから…。
親を憎んで憎んでどうしようもない内容の相談多いです。

親を憎む気持ちが、自分の人生を小さくしている、足かせになってる場合が多いです。


以前の私ように、親を憎んで憎んで仕方ない人の話を聞いているとね…。
そのようなときは、いつも私のの体験談を話してあげてるんだけど…。


やっぱり時間が経たないとね…。
親が弱くなったとき、初めて許せるときが来ると思うし…。

 

ここ読んでくれてる人の中でも、親のことをどうしても許せない人、憎み続けてる人っていると思います。

だけど、最後は分かり合えると思いますよ?


いや、そーなるように祈ってます!

最初に紹介したオスカー・ワイルドの言葉の
「許すことは稀である」
なんてことには、けしてならないように!

不幸にならないように!

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