- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
2012年11月9日に財務省から、平成24年9月末現在の「国債及び借入金並びに政府保証債務残高」が発表されました。政局に目を奪われて、または慣れっこになったためか、政府の借金への関心は薄くなったようです。(資料の出所は財務省HP発表資料)
丁度10日、私の資産運用セミナーで、国債の将来について受講者から質問がありました。
「このまま国債が発行され続けると、国債のデフォルトが起きてハイパーインフレになるという説があるけれども本当ですか?」と聞かれました。
私の回答は、ハイパーインフレ(通常100%以上のインフレ率を指します)にはならないと考えます。でも、高いインフレにはなります。国債価格ダウンは30%程度になるかもしれません。と伝えています。
インフレ率も二桁、悪ければ30%程度になるかもしれません。とも伝えました。
国債の利回りの推移をみると、2012年11月9日の10年国債の利回りは0.73%ですが、22年前には10年国債の利回りは6.746%の時もあったのです。
当時はバブル真最中でしたが、近い将来このような高金利の時代が来ると私は考えています。
当然ながら円安にもなります。
11月9日発表です。国債の発行残高は、ついに803兆円を超えました、6月前に比べて6兆6.647兆億円も増えています。前年度末(平成24年3月末)に対しては、14兆4,008億円も増えています。
民主党政権になってから、年度予算が100兆円代になりましたから、国債残高の増え方が一気に上がりました(財源がないのに、マニュフェストに書いていた児童手当・戸別保障等のばらまきを行ったためです)。
また、内国債に借入金と政府短期証券を加えますと、983兆2,950億円になっています。
そして政府の保証債務も45兆5,059億円ありますので、私たち国民が負っている借金は1,028兆8,009億円になっています。政府の借金はいずれ国民の税金で返さなければなりません。
補足説明では財政運営の観点から、別途国と地方自治体等が抱えている長期債務の金額が掲載されています。国の長期債の平成24年度末の見込みでは長期債務が739兆円程度になり、地方の長期債務も200兆円ほどと見込まれています。合わせて940兆円ですから、あと数年で、長期債務だけで1,000兆円を超えるのは必至の状態です。
消費税が10%になった程度では、この第借金は返せません。
それと同時に社会保障の削減に早く取り組まなければ、際限ない借金地獄が進みます。
大インフレ時代を和らげるには、歳出(社会保障)のか改革に取り組むことが必要です。嫌でもいずれ社会保障の削減には取り込まざるを得ないのですから、年金の払い過ぎの是正や、生活保護の不正受給の摘発・支払い停止はすぐにでも取り組むべき施策です。
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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
吉 野 充 巨
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.ne.jp/w/c-64005/
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