尊敬する師匠が亡くなりました。
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11月12日は花音が7歳になる誕生日でした。
家族でディズニーシーに行っていた時、あっちゃんから連絡が入りました。
「松井先生が亡くなりました。」
突然のことに大きなショックを受けました。
娘の前で涙を見せるわけにはいかないと、何事も無かったように誕生日プレゼントのファッフィーのぬいぐるみを買って家まで帰りました。
ほんの二週間前、お見舞いに行った時には、だいぶ回復されてきていて沢山話しをしてきたのに…。
松井さんは自分が大変な状態の時でも、心配していたのは周りの人達のこと。
「○○さんはどうしてる?」
などと、受講生さん達のことも気にかけておりました。
私とあっちゃんで、受講生さんのこと、講座のこと、泥パックや黒ヘアーのことなどをお話ししていたら、とても嬉しそうな顔をされて…。
「みんなで快食しましょう。」
何より楽しいことが大好きな松井さんは、またみんなでワイワイと過ごすことを楽しみにしているようでした。
年明けくらいには、車椅子でみんなの前に顔を出せるかな~と思っていたのですが…。
急遽、水曜日の講座をお休みにして、新幹線で蒲郡まで向かいました。
通夜に出た後、大阪の小松さん、逗子のひろちゃん、あっちゃんと共に、ホテル近くの居酒屋で翌朝の4時半まで松井さんのお話しをしていました。
話せば話すほど、改めて松井さんの偉大さというものがわかってくるんですね。
事実、松井さんと出会って真摯に学ばれた人は、大きく成長していきます。
その人に合わせて成長するように話しを持って行くんです。
この学びは深すぎるので、次回の心の勉強会でお伝えすることにします。
通夜にも葬儀にも大勢の受講生さんが来て下さいました。
平日なのに会社を休んで来てくれた方々もおりました。
仕事を終えてから夜中に来てくれた人もおりました。
それら受講生さん達の姿を見て、松井さんが本当に慕われていたのだということをご家族も感じたようです。
葬儀の最後、お棺を開けて花を手向ける時に中を覗いたら、受講生さんのお子さんが書いた手紙や、私とあっちゃんでプレゼントした作務衣、苦労して特許も取った泥パックや黒ヘアーが入っていました。
その時、今までの思い出がバーッと甦ってきて涙が溢れるように出てきました。
今まで沢山のことを教えて頂きました。
施術だけではありません。
仏教の学びだけでもありません。
楽しく生きていくための道理を本当に沢山教えて頂きました。
出来の悪い弟子で苦労をかけたと思います。
逃げ腰の上にプライドの高かった私を見捨てることなく、優しく見守って成長させて下さった松井さん。
その恩に報いようと一生懸命お手伝いしてきたことで、いつの間にか講座を指導する立場にもなりました。
出逢ってからたったの二年。
たった二年で私は大きく変えてくれた松井さんは私の恩人です。
一緒にお酒を飲んだり、餅つきをしたり、お参りに行ったり…。
あのくしゃっとした可愛らしい笑顔がもう見られないと思うと寂しさが込み上げてきます。
私の初めての師であり、本当のおじいちゃんのようでもありました。
松井さんは何でも無い時にでも電話をくれて、ちょっとしたバカ話をすることもあれば、私が誤った方向に行きそうな時はさりげなく軌道修正までしてくれました。
本当に本当に素晴らしい人でした。
松井さんのご家族の計らいで、小松さん、あっちゃんと共に、松井さんの棺が乗った同じバスで火葬場まで連れて行って頂きました。
松井さんの遺骨を見た時、本当にいなくなってしまったんだなぁ…と改めて思い…。
骨上げをさせて頂いた時には、人のために一生懸命尽くしてきた姿が思い浮かびました。
火葬場を出る際、大きな虹がかかっていました。
上る方しか無い虹が。
葬儀会場に戻って来た瞬間に大雨も振りました。
そして前日は雷雨も。
まるでお天道様が何かを仰ってくれているようでした。
その後、初七日と精進おとしにも参加させて頂き、親族同様に扱って下さった松井さんのご家族にも心から感謝しています。
松井さんのことだから、今頃はお酒でも飲みながらみんなのことを見守ってくれているのだと思います。
松井さんが入院してから逝去されるまで120日。
この120日の間、整体院・ピノクラブ・松井式気功美容協会の体制が整うのを待ってくれていたのだと思います。
今まで松井さんに頼っていた部分が多かったのを急遽、自分たちで行うようになり…。
受講生さん達のご協力があって何とかやってくることが出来ました。
何よりも実践を大切にされてきた松井さん。
この120日間は、残ったものが本当に出来るかどうか最後のテストだったのかもしれません。
後はもう残った人が幸せになれるように実践していくだけです。
大切なのは松井さんから教わった教えと、実践していく自分の心です。
松井さん、本当にお世話になりました。
2年間という短い間でしたが、松井さんと過ごせた時間はかけがえのない宝物です。
以前、私が松井さんのレベルまでいくには何回生まれ変わればいいのだろう…と思っていた時、次のようなことを言われたことがあります。
「まーくんは50際くらいまでに僕くらいにならなきゃ。そうじゃないと、面白くないよねぇ。」
私が松井さんのようになるなんて恐れ多い話だと思っていましたが…。
私は松井さんの後を追うことに決めました。
自分が生きている間に、どこまで魂を顕現出来るかチャレンジしてみようと思います。
「なぁ、まーくん。俺たちは他の人と違うことをしような。」
そう仰られた松井さんの言葉と想いを私達が大切に引き継いでいきます。
もう後は、教えられたことを実践していくだけです。
まだまだ自我が厚い私ですが、少しずつ薄くしていって、また別のところで松井さんとお会いしたいと思っています。
松井先生、本当にありがとうございました!m(_ _)mペコリ
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