- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
互いの幸福のために
マクドナルドの管理職における
長時間労働の末の残業代未払い訴訟
が世間を騒がせました。
裁判所は支払いを命じました。
そのあまりにも過酷な労働条件を考えれば、
妥当な判断と言えます。
この判断を受け、2008年3月から
セブイレブン・ジャパンが、
管理職扱いの店長に対して、
残業代を支払うことにしました。
余波は、広がっているようです。
「名ばかり管理職」
という言葉が世間を席巻しています。
外食産業に限らず、
多くの会社で今、クローズアップすべき
問題なのかもしれません。
HONDAの創業者本田宗一郎氏に
こんな言葉があります。
「経営者も従業員もお互いに協力し合って
企業を大事にして、
自分が幸福になりたいための企業である
ということにめざめるべきだと思う。
企業のために徹するために
自分が犠牲になるという考え方ではなくて、
自分が幸福になるために
企業をお互いに大事にし合う」*1
企業が従業員の生活を傷つけはいけない。
それと同じように
従業員が企業を傷つけていけない。
もし、そうできたら素晴らしいことと思います。
でも、これは理想論なのでしょうか。
本田宗一郎氏は、
「自分のために働け」
ということを日頃から言っていたそうです。
ただ、そのホンダにも労働争議はありました。
本田宗一郎氏は、組合を前に土下座をしたことがあると、
本に書いてあります。
全ての企業において、
訴訟になるような労働実態があるわけではありませんが、
本田宗一郎氏の言葉を噛み締め、
会社側と従業員側で、互いの幸福を追求するような
企業努力が払われることを祈ります。
EARTHSHIP CONSULTING
*1「俺の考え」(著 本田宗一郎 新潮社)