12.互いの幸福を by 本田宗一郎氏 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松山 淳
アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
東京都
経営コンサルタント

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対象:人材育成

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12.互いの幸福を by 本田宗一郎氏

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リーダーの言葉

互いの幸福のために



マクドナルドの管理職における
長時間労働の末の残業代未払い訴訟
が世間を騒がせました。
裁判所は支払いを命じました。
そのあまりにも過酷な労働条件を考えれば、
妥当な判断と言えます。

この判断を受け、2008年3月から
セブイレブン・ジャパンが、
管理職扱いの店長に対して、
残業代を支払うことにしました。

余波は、広がっているようです。

「名ばかり管理職」

という言葉が世間を席巻しています。
外食産業に限らず、
多くの会社で今、クローズアップすべき
問題なのかもしれません。

HONDAの創業者本田宗一郎氏に
こんな言葉があります。

「経営者も従業員もお互いに協力し合って
 企業を大事にして、
 自分が幸福になりたいための企業である
 ということにめざめるべきだと思う。
 企業のために徹するために
 自分が犠牲になるという考え方ではなくて、
 自分が幸福になるために
 企業をお互いに大事にし合う」*1

企業が従業員の生活を傷つけはいけない。
それと同じように
従業員が企業を傷つけていけない。

もし、そうできたら素晴らしいことと思います。
でも、これは理想論なのでしょうか。

本田宗一郎氏は、
「自分のために働け」
ということを日頃から言っていたそうです。

ただ、そのホンダにも労働争議はありました。
本田宗一郎氏は、組合を前に土下座をしたことがあると、
本に書いてあります。

全ての企業において、
訴訟になるような労働実態があるわけではありませんが、
本田宗一郎氏の言葉を噛み締め、
会社側と従業員側で、互いの幸福を追求するような
企業努力が払われることを祈ります。

EARTHSHIP CONSULTING
*1「俺の考え」(著 本田宗一郎 新潮社)