「ある日突然、とても辛くなったんです」～モラルハラスメント

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モラルハラスメント被害　
女性の離婚専門板橋区の女性行政書士　
東京よつ葉法務オフィス
モラハラ行政書士のちえぼぅです

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モラハラ夫は、夫婦喧嘩の度に

「離婚だ！」

と言います。

モラハラ夫に妻が意見すると

「俺に従えないなら離婚だ！」

夫婦関係について話し合おうとすると

「俺は変わる気は一切無い。嫌なら離婚だ。」

簡単に離婚なんて言葉を言わないで欲しい、と

言うと、

「俺はその時は本気で離婚で良いと思っている。」

結婚生活の中に現れる「離婚」という言葉に、

妻は傷つきを積み重ねていきます。

とある相談者の方が、こう仰いました。

「ある日突然、ものすごく辛くなったんです。」

彼女が自分の壮絶な傷つきに気付く前日、

やはりモラハラ夫から「離婚だ！」と

言われていました。

夫が機嫌を損ねると、彼女は平気で

1週間2週間と、無視されていました。

一言自分の意見を言うと、夫からは100の言葉で

傷付けられました。

激昂した夫から、鬼の形相でののしられた事も

ありました。

良くも悪くも、

やがて彼女はこのモラハラ夫との生活に

適応して行きました。

夫の言葉や態度に傷ついても、もう夫に

意見を言うのをやめました。

夫の機嫌を損ねるとその後とても面倒な事に

なると分ったので、

自分が悪くないと思っても、夫が怒りそうな時は

とにかく「ごめんなさい」と言う様になりました。

夫の機嫌が悪そうな時は

存在を消すかのように静かに静かに過ごす。

または、

夫の機嫌が直る様に、夫を持ち上げるような話題を

明るく提供しました。

それでも夫の機嫌が悪くなり長期間無視された時は、

自分はまるで何も傷ついていないかの様に

振舞いました。

夫に罵倒された時も、夫に怒りを向けるよりも

「夫の機嫌を治せなかった自分が悪い」

と考えるようになりました。

彼女がこの様にモラハラ夫に適応する事で、

表面上は何とか夫婦としての生活が続きました。

けれど、ある日、

いつもと同じ様に夫から

「離婚だ！」

と言われて、

そうして彼女の心の糸がぷっつりと

切れてしまったのです。

本当はすごく辛かった事に彼女は気付きました。

もの凄い無理を重ね続けていた事にも

気付きました。

自分が悪くも無いのに「ごめんなさい」と言わなくては

ならなかった、その度に、

彼女は自尊心を削り、傷つき続けていたのです。

その悲しみや苦しみの大きな塊に、

ある時突然気がついたのです。

怒りも悲しみも苦しみも、

永遠に溜め込み続ける事はできません。

自分の傷つきに気付いた彼女は、

ある意味「気付かずに」いた時よりも一時的には

辛くなるかもしれません。

けれど、

自分の傷付きに向き合い、

今の自分が本来の自分とは違う事を認識し、

本来の自分を取り戻そうと考え始めた時、

きっと、外の景色がいつもより色鮮やかに

映るのではないかと思います。

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