- 藤本 香
- ディーピーエー
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
dpa藤本です。
今日は戸田のマンションリフォーム内装仕上げ材についてのお話です。
床材
洗面脱衣所とトイレ、畳を除くすべてに杉無垢フローリングを採用しました。
採用の理由として
・本来、針葉樹の杉はやわらかいので床材には適さないが高齢のご夫婦なのでハードな使い方はしない。
・若干ではあるが、堅木に比べるとあたたかい。
・無垢ではあるが節のあるものを使い、コストダウンをはかる。
・無垢の風合いは素朴な感じでよい。
・雑菌、抗菌作用もある。
・1階なので、階下への騒音の心配もなかった
壁・天井
石灰質系の左官材を採用。職人にコテ塗していただきました。
・たばこの臭い、ヤニの吸着自浄作用がある。
このたばこの・・・というのが一番の理由でした。
ご主人は自他共に認めるヘビースモーカーです。
個室を別にというご依頼も、ご主人のたばこもひとつの理由でした。
お仕事を退職され、家で過ごす時間も長くなりますので、このたばこ対策は必須条件でした。
効果は絶大でした。5年経って若干、真っ白だった壁がベージュがかってきましたが、経年変化の範囲です。
水でふけるクロスにした洗面所はヤニで汚れてしまい、普段の水拭き掃除がかかせませんが、必要なしです。
近い将来は洗浄もしなえればならないかもしれませんが、しばらくは大丈夫です。
内装材選びは、製品の特徴がお住まいになる方に合っていることが第一条件です。コストバランスも重要です。何年使うのか将来リフォームする可能性はあるのかも踏まえ、性能のチェックがかせません。
その上で、色や風合い、素材感、イメージを重ねていくようにしています。
Kaoru Fujimoto
design platform associates,inc.
http://www.dpa.co.jp
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