- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
人間関係には「解なし」があることを前提に取り組むこと。1
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恋愛セラピストのあづまです。
夫が浮気した、夫の行動に問題が多すぎる、その他いろいろ、「相手が悪い」と言いたくなるような状況に遭遇することはあります。
心理学の本を見たり、カウンセラーや夫婦問題のコンサルタントが言う言葉を聞いていくと、「相手は変えられない。自分が変わることが必要。」という主旨のものが多いと思います。
私もそれはその通りだと思うのです。
「相手は変えられない」という考えの、ここが問題!
但し、相手は変えられないのだから自分が変わろう、という道を選ぶときの「心構え」というか物事のとらえ方に関しては、勘違いがきわめて多いように感じています。
まず、勘違いのひとつ目は、「自分にも悪いところがあるから直そう」という考え方です。
まあ実際、完璧な人はいないので、仮に夫が浮気症であっても、妻の側にも改めて見た方がよい点はきっとあるものなのです。それはそうなのですが、
この言い方は、「私が原因なんだ…だから私が変わらなければ…」という極端な思考を呼びがちなので、問題なのです。浮気が起きたとき、浮気の原因の80%を作っているのは、浮気した側です。
このページを読まれているあなたはきっと大丈夫だと思いますが、世の中にはその真逆、つまり相手が100%悪いという考え方をする人もいます。夫は浮気症だし、ろくでもない。彼が直らないことには問題は解決しない、と。
確かに相手を責めるばかりで、自分から行動を起こさない状況で、問題が解決することを期待することは出来ません。むしろ、夫婦関係など、感情的な絆が大事な関係においては、事態は悪化するでしょう。
だから、「相手は変えられないのですよ」という言い方には、一定の意味があることは私も認めています。
しかし「相手は変えられない」という言い方には、「自分が悪い」というニュアンスがつきまといます。これが一番の問題なのです。
カウンセラーに「相手は変えられないのですよ」と言われて、「そうか、自分が悪いのだ」と考えてしまい、自分で自分を追い詰めていく。これでは、「相手は変えられない」という言葉は、利益より弊害の方が大きくなっています。
「人間関係には「解なし」があることを前提に取り組むこと。2」へ続きます。
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