太陽光発電は一戸建てのもの？それは昔話です

太陽光発電を我が家で。

となると、どうしても一戸建てでなければダメなのでは？

と思われがちですが、それは一昔前の話。最近では、アパートやマンションなど、集合住宅でも太陽光発電の設置が可能になり、大きな注目を集めています。

もちろん、一戸建てと集合住宅とでは、設置する上でさまざまな条件や結果などは異なります。

例えば、屋根のサイズ。

一戸建て住宅は、よほど土地が大きくない限り、屋根のサイズはそれほど広くありません。その為、太陽光発電を十分に設置することができません。しかし集合住宅になると、一戸建てより屋根のサイズが大きく、その分大出力のシステムを設置することができるようになります。

これはどういうことかというと、一戸建てと比較するとキロワットあたりの設置工事の単価を削減でき、大変お得というわけです。またたくさんの太陽エネルギーをソーラーパネルに注ぐことができますから、売電収入を得ることができ、一戸建てと同じ条件で国から補助金を受けることができるようになり一石二鳥にも三鳥にもなります。

さらには、入居する側にもメリットが。

そもそも、賃貸アパートでの太陽光発電を設置には、「各戸連系」と「共用連系」の2つの方式があります。前者は、設置した太陽光発電を各部屋に接続することで入居者が太陽光発電を受けることができるようになります。

要するに、太陽光発電を設置したアパートに4つの部屋があったとすると、それぞれに太陽光発電が設置され、それぞれ電力会社と系統連係する形になります。

一方で後者は、オーナーが所有しているパワーコンディショナに太陽光発電を接続するため、電力会社との系統連係はオーナー自身が行うことになります。その為、入居者はごく一部の共用設備でしか利用できず、それ以外は余剰電力として売電することになります。売電収入も、すべてオーナー自身のものになります。

近年では、アパートやマンションなど集合住宅にも使用できる太陽光発電が増えていますが、このように一戸建てとまったく同じシステムを使うことはできず、2つの方式に分類されるため、入居者側にとってはデメリットになることもしばしあります。

とはいえ、一戸建てと比較すると、アパートやマンションなどの集合住宅は屋根が大きいため、大出力の太陽光発電を設置でき、多くの太陽光を発電することができます。またサイズも、平均7～8kW程度は搭載できると言います。

以前までは太陽光発電というと一戸建てというイメージが強かったのですが、現在は集合住宅でも、太陽光発電の設置は夢ではありません。

最近はGoogleマップで航空写真を簡単に見ることができます。

空から日本の住宅街を見てみると、それはもうたくさんの屋根があります。

特に都市圏では一戸建てだけではなく、集合住宅もたくさんあります。

こうした屋根が全て太陽光パネルを置ける候補地だとしたら…？

まだまだ太陽光発電の普及余地はとても広く、これからも有望なエネルギーとして注目を浴び続ける主役であることに変わりはありません。