- 大塚 嘉一
- 菊地総合法律事務所 代表弁護士
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
ずいぶん昔に買った緑色の自転車を、久しぶりに納屋から引っ張り出してきました。ほこりをかぶったまま、十年以上の時が流れています。ほこりを拭っていると、うちの小動物たちの世話に追われていた、あれやこれやの時間の長かったことに気づくのでした。
その自転車は、タイヤの口径が小さく、フレームが独特の形状をしています。これを考案したのは、自動車のミニを開発したイシゴニスの共同開発者でもある、やはりイギリス人のエンジニア。彼が、これの試作車を作り始めたのは1957年。その前年には、スエズ動乱がありました。
朝の涼しいうちに、川辺や公園など、緑陰を求めて走ります。タイヤが小径なので、小回りがききます。出そうと思えば、スピードも出ます。自動車がなくても大丈夫、という気にさせます。ガソリンを消費しません。
人間の作った物には、その人の思想が表現されています。
ある朝、ご近所の自転車好きに違いない青年から声をかけられました。「モールトン、ですよね。カッコいいなあ」。数寄者の眼は、あまたある類似物の中から、目的物を探し出すようにできているようです。それともブツが発する光線に射すくめられるのでしょうか。
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- 大塚 嘉一
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- 菊地総合法律事務所 代表弁護士
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