- 萩原 貞幸
- 株式会社ファンドファンクション 代表取締役社長
- 大阪府
- 経営コンサルタント/起業家
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
買収金額 約3955億円。
電通は世界5位。イージスは8位。
買収後も世界5位で、少しだけ4位との差が縮まる模様。
電通の狙いとしては、イージスの世界主要企業との口座獲得
新興国の拡充、海外の営業基盤獲得により
海外の売上比率を40%ほどに高めるとのこと。
電通は以前フランスのピュブリシスと資本提携
その後解消したことがある。
課題としては大きく2つ。
1つは、本当にシナジーが得られるか。
端的な話し、買収によって電通の売上利益が
足し算以上に得られるかどうか。
広告業は広告という目に見える成果物はあるものの
ビジネスの本質は人
サービスであるためシナジーは
なかなか得られにくいと考えられる。
2つめは、
1つめに関連しますが、
投資額約3955億を早期に回収できるかどうか。
おそらくイージスの利益は約240億ほどと考えられるため
シナジーが得られなければ回収までに結構な時間がかかる。
景気の良い時は、投資に対するリターンという考え方だけで
何%だからOKという考え方はありましたが、
経済情勢が不安定な昨今 投資額を回収するためには、
もっと平たく言うと投資額稼ごうと思うと
どれだけ大変かということを考えなければなりません。
いくら電通様とはいえ4000億稼ごうと思うと大変です。
営業利益ベースでみると現在電通が600億ほどですので
単純に6~7年、当期利益ベースでいくと12年以上かかる計算になります。
それだけの金額を出す価値があるかどうか。
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