連載8:英検1級レベル到達のための勉強方法<英作文②> - 英検対策 - 専門家プロファイル

山中 昇
英検1級道場 
千葉県
英語講師

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対象:英語

山中 昇
山中 昇
(英語講師)
白尾 由喜子
(英語発音スペシャリスト/英語プレゼン講師)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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連載8:英検1級レベル到達のための勉強方法<英作文②>

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英検1級対策 英作文

■   最大の難関

実は、英検1級の試験で最大の難関が英作文であり、ここの出来、不出来が合否を左右します。配点も28/113点で、25%を占めます。

多くの生徒の成績通知を見てきましたが、英作文の不出来が不合格につながっているケースが多いのです。実は、ここだけが、採点者の主観が入り、点数の基準がよくわからない箇所です。採点基準は当然あると思うのですが、私の経験では、充分書けなかったと悔やんでいるのに高得点だったり、自信作なのに期待値を大きく下回ったりして、よくわからない部分です。

学校に来る人が一番勉強したがっているのも、実はここです。私は、生徒からメールの本文、もしくは添付ファイルの形で作品を送ってもらい、丁寧な添削(文章構成、スタイル、論旨、英語表現)をして、返送しています。指導していて生徒の反応が一番大きいのがこの英作文です。

そういえば、私もそうでした。2000年に通訳ガイド試験を受けたときに専門学校に行ったのですが、主たる目的は英作文の強化でした。

■指示文をよく読み、従うこと

英作文問題は、書き方について明確に指示してあるので、その内容に沿って書かなければなりません。英作文の採点基準は明らにされていないのですが、常識的には、指示に従わない作文は、内容がどんなに立派であっても減点になると考えるべきでしょう。8点や6点をくらったケースが多数報告されています

<指示事項1>-POINTS-論旨の展開

Write an essay on the given TOPIC covering three of the POINTS below.

POINTSが6個用意されているので、その中から3個選び、論旨を展開することが必要です。3個以上使っても大丈夫かとの質問をよく受けるのですが、基本的に問題ないと見ています。下記に述べるように、First   Second  Thirdのパラグラフに1個ずつ使い、In conclusionのパラグラフにもう1個使うなどの方法もあります。

このPOINTSは、考えようによっては、受験生にとって親切です。こんな論旨で書けといっているようなものです。もしPOINTSが無かったとしたら、自分で全部考えなければならないので大変です。英検は、POINTSを6個提供することで、受験生が書きそうな論旨を先回りして用意してくれていると言ってもいいでしょう。

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