<指示事項2>-Space-書く分量①
Use the space provided on your answer sheet
<指示事項3>-Length -書く分量②
Around 200 words
<指示事項2>と<指示事項3>は重なるので、まとめて書きます。試験会場で配られる解答用紙には罫線が引かれています。手書きで読みやすい文章を書くには、せいぜい一行に10ワードくらいですが、書くスペースが21行あるので、これに従えば、自然と、around 200ワード書くことになります。
沢山書けば、その努力が認められて高い点数がもらえるわけではありません。そう勘違いして、解答用紙の裏側も使って書く人が居ますが、二つの点で大きなリスクを抱えることになります。
リスク① 指示事項違反で減点されるリスク。
指示文に従わない解答は基本的に無効です。例えば、ブロック体で書けと指示してあるのに筆記体で書いたら零点をもらっても文句を言えません。それと同じです。厳しい採点者なら、どんなにできが良くても大きく減点するでしょう。私が採点者でもそうするでしょう。
350ワード近く書いて、ほぼ満点をもらった人が居ると聞きました。これは、例外と考えるべきでしょう。わざわざ指示事項を出しておきながら、それに反する行為をとった受験者に高得点を与えるやり方は納得できません。世間に、英検の採点は甘いという、間違った情報が流布されることを懸念します。
リスク②:時間不足で読解問題ができなくなる。
もうひとつのリスクは、時間です。そんなに書いたら、最低でも45分以上かかるので、時間不足となって読解も壊滅状態という惨めな結果に陥ります。結局合格できないということです。
つまり、around 200ワードを守るべきです。試験時間もその英作文の分量で設定されていると考えるべきです。
200ワードに足らなくてもいいのかという質問を受けることがあります。Around 200ワードですから、常識的には190-210ワードくらいが理想でしょう。150ワードではどうでしょうか? これは、減点されると考えるべきでしょう。他の問題に足をとられて書く時間が足らなかったか、書く力が充分無かったから書けなかったと見られても仕方ありません。それに、何よりも、150ワードでは、指示事項に沿った論理的な文章を書くことは困難です。
因みに。このワード数は、単語の数であり、コンマやピリオドは含みません。
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