竹中平蔵氏講演“楽には生きられない日本”で戦う術教えます。より - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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竹中平蔵氏講演“楽には生きられない日本”で戦う術教えます。より

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昨2012年7月8日開催されました、楽天証券サービス開始13周年記念投資セミナーに参加しました。そのセミナー内容から、このコラムの読者の方達に参考になさっては如何かというものを紹介します。できるだけ講演者の発表内容をなぞりますが、ヒヤリングオンリーのため、間違いや主旨が十分に伝えられない部分があり得ますこ、予めご承知ください。

基調講演は、竹中平蔵氏(慶応義塾大学総合政策学部教授、グローバルセキュリティ研究所所長)で竹中氏の著書に沿ったお話でした。

現在の日本には”大掃除政策”が必要(後述)

7月6日の株価終値は9,020円

5年前の7月4日の株価は18,000円を超えていた。半値です。

先進国の株価は米国▲5%程度、英国▲15%位、ドイツ▲15%です。

この数年の間、これだけ株価が下げれば政権がぶっ飛ぶ事態です。

JALとANAを比較すると、JALは放漫経営で倒産、JALの法人税は免除してここで上場します。一方のANAは努力して税も払っている。

個別企業の再生に政府が手を貸して、それでいて雇用は140万人減少、そのうち100万人は生活保護を受けています。

∴大掃除政権が必要です。

世界は着実に変化

中東でアラブの春

∵ツイッター等のSNSが発展して大きな変化がきた。

日本でもSNS革命が起きている。橋下氏はその先端を走っている。

∵今までは日本の

メディアでは消されてしまう事象を名指しで非難している。避難する人は自分が非難されると弱い。現在720万人がフォローしている。

例えば、原発反対デモ 20万人

第一次安保闘争の時のデモの先頭は浅沼氏

今回は先頭に政治家はいない。政治家では河野太郎氏が奥様と一緒に行進していた。

☆ヨーロッパの混乱

メディアはユーロが暴落すると云っているが、ユーロは暴落しない。

∵ドイツとフランスが居るから。

∵ドイツとフランスの銀行危機に繋がるから。

∴ドイツはドイツの銀行を透けている。

 ※銀行連合の議論がようやく始まった。

ただ、ドイツは動きづらい

∵来年はメルケル氏の選挙が控えているから→なかなか動けない。

 

☆米国はそんなに悪くない

バランス調整は長く続く、日本を手本にして良い方向に向かっている。

☆世界経済の大きな変化

2001年にゴールドマンサックスがBROCsとして取り上げた。

人口が多い国だから発展するとして取り上げた。

それまでは、人口は資産か負債かの議論があった。

これがグローバル化で変わった

⇒中国とブラジルは「人口は資産」になった

次はNEXT11(イラン、イナドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラディシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ)

のなかのアジアの国、インドネシア、フィリピン、ベトナム。

アセアン6カ国で6億人。ヨーロッパは5億人。

インドネシアは資源もある。

ただ、インドネシアの人は「中進国の罠」を心配している。

中進国の罠の例

韓国、シンガポールは13倍に成長、メキシコは3倍。

アジアの2国が中進国の罠に陥らなかったのは、日本との連携が良かった。

⇒日本の技術・企業の力に期待している。

☆  日本は非常時

政府が変なことをした。(下記は著者も同感です)

亀井静香氏は法律に基づかずに、モラトリアル政策をじっこうした。

百数十万件の申請かある。⇒不良債権が増えるため銀行は貸さなくなる。

雇用調整給付金という補助金を出している。

⇒企業内失業者は460万人(内閣府推計) ∴失業率10%

これを止める。技術あり、資金あり、人材あり

不良債権は1.5倍に増え、失業率も急騰するけれども、その後に成長できる。

☆イノベーション仕事術

当面期待できないので、乗り切るために我々はイノベーションで乗り切ることを提案。

(『フラット化する世界』『原題 The World Is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century)はトーマス・フリードマンの著した21世紀初頭のグローバル化の動向を分析する本。2005年に初版』

グローバル化すると

隣に電話するのも海外に電話するのも同じコスト。

例えば、オペレーターの給与はフラット化する。

⇒普通の仕事をしていたらどんどん収入は下がる。

 

スパイキーな世界(トロント大学のリチャード・フロリダ教授が『クリエイティブ都市論』(ダイヤモンド社、2009年)のなかで提起した概念。)

夜の地球を写真に撮ると、明るい光の塊が20~30程度浮かび上がってくる、そのメガ地域に居住する人口は世界の約半分だが、生産の3分の2、イノベーションの8割を生み出しているという。【上記は竹中教授のポリシー・スクールから抜き書き

最大のメガ地域1位は東京で、2位はボストン~NYに掛けて

☆スパイキーな世界に挑戦する

竹中教授は学生に「10年後の履歴書を書いてみる」ことを要求している。

そのために今何をすべきか。

自分を自分でプロデュース

例えば、野球選手は皆これをやってい。

☆基本力をつけるBack to Basic

基本を守ることが必要

例えば受験勉強⇒基本ができれば合格できる。

Ex.関東大震災(10万人の死者が出た)の際震災手形を発行させた。無制限の資本注入に他ならない。

その結果、日本銀行に集まった手形の半分が不渡り。

その半分が台湾銀行振り出し、鈴木商店のもの。

⇒ここが倒産して金融恐慌が始まった。

∴基本に反することすれば破綻する。

よい例は川上野球

ボールに手を出さない、1塁に出たらバントする。

熱心力=徹底力

努力を続けられることも能力である(松井秀樹)

10年1つの分野に打ち込んだら、専門家の少ない日本ではチャンスがある。

よい例はジェンナーの例

種痘を調査した⇒牛の疱瘡に掛った人は人の放送に掛らない。

⇒貴族がやってきて娘に打たせた⇒ロンドンの学会で発表。

本当に打ち込んだ勝利の証。

小泉総理と管総理の違い

小泉さんはずーと郵政改革に打ち込んだ。

管さんは1年の間に、消費税10%、TPPへの加入、脱原発、これではできるはずが無い。

☆原発の事故調

日本で初めて検証をやったことが画期的。

  1. 民間、2.政府、3.国会がやった。

 

マクロマネジメントとミクロマネジメントは別にしなければならない。

マクロマネジメントをしなければならない総理大臣が携帯で現地に指示する等のミクロの仕事をしたおまけにミクロマネジメントができなかった。

⇒日本全体がそうなっている。

例えば、今年の1周忌になり今回もTVが個々の事象を取り上げていた。ミクロの話に偏っている。本来は何故その人が頑張らなければならなかったかの理由をとりあげる。のがマクロマネジメント

☆竹中氏は、消費税増税に反対。

今回の増税の13兆円は役に立たない。

歳出が2007年から2012年までに13兆円増えている。

今回17%迄挙げると云っている。

年金の額、医療費はGDPに対して既にドイツや英国並み。

若い人への社会保障が少ない。出産や育児、再就職支援等。こちらはヨーロッパの4分の1

【筆者も民主党のバラマキで20兆の歳出増、高齢者に偏った社会保障給付はまちがつていると考えています。】

以上が竹中氏の講演でした。

いつもながら最新の情報、納得性の高いロジックで勉強になりました。

 

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文責

ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)

宅地建物取引主任者

ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー

独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 

吉 野 充 巨

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