- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
失敗に寛容な職場を!
「成功への最短距離は、失敗の確率を二倍にすることだ」
こう喝破したのはIBMの創業者トーマス・ワトソン・シニアです。
「失敗とは成功の母である」
など、失敗を重んじる言葉はあふれています。
ところが、いざ上司となり部下の失敗に対して
どういった感情がわきおこってくるかを考えると
そういった言葉を受け入れ難いのも事実です。
ですが「失敗学」という言葉もある現在、
「失敗」を肯定的にとらえる姿勢は、
やはりリーダーにとって大切なのだと思います。
「失敗学」の大家東京大学教授畑村洋太郎氏の言葉です。
「失敗は、新たな創造行為の第一歩にすぎません。
その失敗と上手につき合い、うまく活用していくためにも、
まずは失敗を恥である、減点の対象であると考える
いまの日本の失敗文化そのものを変えていく必要があります。」*1
何かに挑戦して失敗するよりも
何もしないで失敗しないほうが出世する。
こんな話をよく聞きます。
アメリカの巨大企業ゼネラル・エレクトリック社を率いた
ジャック・ウェルチ氏は、
「我々は失敗にも報酬を与えている」
とまで述べたそうです。
ローソン社長新浪剛史氏にこんな発言があります。
「ローソンの企業理念に基づいて
チャレンジしたことで失敗した場合、
最善の努力であれば罰しないということです。
部長クラスが失敗した場合、
ともすれば罰点を付けてしまいがちですが、
しかし結局、何もやらなかった人が
よい点数を取ってしまうようではいけない。」*2
「失敗」は「成功」への通過点。
「成功」の反対語は「失敗」ではなく「無行」。
「無行」とは何もしないこと。
リーダーシップとは部下の行動を促すこと。
そのためにも「失敗」を恥としない組織風土が大切です。
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