- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
自省癖をつける
リーダーシップの研究家に
マンフレッドF.R.ケッツ・ド・ブリースという方がいます。
ブリース氏が異色なのは、実業界を研究対象としてきた
精神分析家であることです。
特に、CEOの心理分析をライフワークとしてきた稀有な人物です。
そのブリース氏は
★「自省」
の大切さ強調しています。*1
「成功しているリーダーの特徴とは何でしょう?」との問いに、
「私が、最初に調べるのは「EQ」(心の知能指数)です。
基本的には「どれくらい自省的であるか」についてです。」
と述べます。またこんなことも・・・。
「私の経験では、最大限の効力を発揮できるリーダーは
行動力だけではなく、自省にも長けています。
自省することで将来に備えるのです。
このような人々はただ走るのではなくて
どこかで合間を見つけては、
どこに向かおうとしているのか、
それはなぜなのかと自問自答する人々なのです。」
世界を巡った長年の研究では、
フィンランド人のリーダーシップ・スタイルが
非常に優れているというのです。
「フィンランド人は極めて謙虚です。
彼らは、物事が順調に進みすぎている場合、
「もうお手あげだ」とばかりに
「何てことだ、きっととんでもないことが起るぞ」
と言い出します。
この建設的ながら、ちょっとばかり被害妄想的なところが、
優れたリーダーを育てるのです。」
この「謙虚さ」というものは
日本人の特性といってもいいのではないかと思います。
「自省」は「自制心」を育みます。
リーダーシップを発揮する立場の人に、
「自制心」が大切な素養であることは言うまでもありません。
リーダーシップとは「自省」することなり!
EARTHSHIP CONSULTING
*1『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』(4月号 ダイヤモンド社)