離婚に至る苦悩

オフィスライト代表の田中圭吾です。


最初に相談されたのは3ヶ月前でした。


40歳代前半の男性です。


彼が浮気をしてしまい、奥さんが家を出て行ったしまったとのことでした。


彼は離婚したくないのですが、奥さんの気持ちは既に離婚を決めているようでした。


彼らは10年以上前に名古屋で知り合い、東京で自営をしている彼の実家で両親と同居しているのです。


お互いに不満は以前からあるようで、彼の不倫だけが離婚への原因ではありませんでした。


ただ、彼の奥さんへの思いはとても複雑で深いものがありました。


遠い地から嫁に来てくれた感謝と裏切ってしまった自分への情けなさでしょうか。


ですが、色々お聞きして、私は彼に離婚することを勧めました。


そして、奥さんの実家のある名古屋で、お二人は公証役場に行き、慰謝料を支払う旨の公正証書を作成されて離婚届を提出したのです。


私は、彼の涙を忘れることはできません。


大きな後悔をされていました。


それは浮気だけでなく、これまでの夫婦の生活全般に対してです。


彼が幸せになることを祈るばかりです。


彼からのメールです。


「先生には３ヶ月の期間でしたが、その間の事が、今思うとあっという間でした。


先生に初めてお会いした時の事を今でも鮮明に覚えています。


また、日々、私のことを考えてくれましてありがとうざいます。


先生には感謝しきれないほどです。どんだけ、心を救われたか。


今までの人生、そして、これからこのような経験は二度としたくないです。


ましてや、どんな事情があったとしても我慢出来ず逃げて、最愛だった妻を今まで裏切り、失い、そして妻の人生を不幸にしたのは間違いありません。


そんな自分が情けないです。


昨日、最後に妻に会いましたが、隣にいるのに顔も見れず、公証役場から出た際に、妻の後ろ姿を見えなくなるまで目で追っているうちに、今までの思いがあふれました。


そして先生への御連絡でどうしようもなくなりました。


あの時の先生との会話は一生忘れません。


田中先生には初めから慰謝料どうのこうのでなく、先生の経験から復縁出来ないものか？と言う相談でしたね。


自分が悪いのに甘ったれた考えでした。妻が分かってくれないのも無理ありません。


本当に妻には悪い事をしました。


時間がかかっても、この思いは一生消えるものではありません。


妻の方が、よっぽど辛い思いをし、一生引き続けるのですから。


先生の言う通り、結果的に離婚と言う事が最適だったと思えるように、先行き、離婚して正解だったと思えるようにならなければなりませんね。


それは妻にも言える事だと思います。


自分の捲いた種ですが、乗り越えて、また幸せになれるよう務めます。


とりあえず、次の人生を歩む一歩と考え、今回の件を自分の糧にして生きていきます。」



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