- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
やっぱり「期待」はしてみるもの!
以前のコラムで「ピグマリオン効果]について書きました。
学校の先生がある特定の生徒に「期待」をかけたら、
その「期待」に応えるように
生徒たちの成績伸びた、という話でした。
すると「期待」をかけられた生徒はいいのですが、
「期待」をかけられず、成績に変化の見られなかった生徒が
いることも、見逃せません。
「期待」と「成績」に因果関係があるなら、
その逆もまた成立すると考えられます。
「期待」をしない、つまり、
・この子はダメな子
・この子はできない子
・この子は悪い子
と、「悪い期待」を持って接すると、
その期待通り、「ダメな子」「できない子」「悪い子」
になってしまうこと、つまり、「ピグマリオン効果」の反対を、
心理学用語で
■ゴーレム効果
と言います。
とかく人は、他人の長所より短所の方が
目につくものです。
ひとつ正円を書きます。
もう一つは正円の一部が欠けているものを書きます。
「どちらが気になりますか?」
と問うと、ほとんど人は、欠けている方を指摘します。
「人の長所に目を向けよ」とは先人たちの教えですが、
なかなか、そういきません。
・あいつはダメだ!
・こいつは使えない!
・そいつはイマイチだ!
部下に対するそういった「思い」「悪い期待」が、実は、
その人をそうさせているのかもしれません。
偉大なる思想家サミュエル.ジョンソンにこんな言葉があります。
「あらゆる出来事の最も良い面に目を向ける習慣は、
年間一千本ポンドの所得よりも価値がある」*1
「ゴーレム効果」を戒め、
せひ、心の大金持ちになって下さい!
by EARTHSHIP CONSULTING
*1『カーネギー名言集』(創元社)より