- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
感情はうつるんです!
小さな病院の待合室。
咳をしたり、くしゃみをしたりする人があふれ、
陰鬱な気分になります。
そこに元気な子どもが入ってきて、
ニコニコ笑い声が響く。
または赤ちゃんが母親につれられ入ってくると
とても機嫌が良く、笑顔を振りまく。
すると、こわばっていた身体がゆるんで、
気分が少し明るくなります。
もちろん、全ての人がそうなるわけではありませんが、
他の人も、幼い子の笑顔につられて、つい笑う。
暗かった待合室の雰囲気が、
なんとくやわらないでいくように感じる。
こういった
ある人の感情がある人へと感染(うつ)ることを、
心理学の用語で・・・、
★ 情動伝染(Emotional Contagion)
と言います。
「伝染」なんて、良い響きではありませんが、
そんな言葉を使うほど、感染力が強いのです。
いつも神経質でピリピリしている人が部長だったりすると、
部長がいるのと、いないのとでは
職場の雰囲気が、がらりと変わる会社があります。
その部長がいると部屋の中がシーンとしていて、
皆、仕事に集中しているように見えますが、
実は「部長が怒り出すのが怖いから静かにする」
という、目的の「取り違え」が起きています。
静かにするのは、仕事に集中し成果をあげるのが目的であって
部長の雷が落ちないようにと、配慮するのが目的ではありません。
そういった職場では、精神的なハンディキャップを背負いながら、
社員が仕事をすることになります。
もちろん、だらけるのはまずいですが、
極度の緊張を強いるのもよくありませんね。
人の感情は人へと感染していくものならば、
成果をあげるにふさわしい職場の雰囲気とは
どんな感情を持った人たちが集まるとことなのかを考え、
リーダーは感情の管理をしっかりしたいものです。
こういった話を聞き、努力して
笑顔をつくるようになったリーダーがいます。
素敵なことですね!
by EARTHSHIP CONSULTING