個人旅行者にすすめる、町の観光協会の活用法(宿えらび編) - 地域活性化・町おこし - 専門家プロファイル

山田 祐子
株式会社井門観光研究所 代表取締役
旅館・民宿プランナー

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対象:イベント・地域活性

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個人旅行者にすすめる、町の観光協会の活用法(宿えらび編)

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こんにちは。山田祐子です。

「そろそろ大型連休の予定を決めなきゃ…」と思いつつ、忙しくて決めていない方も多いことでしょう。
「一年に一度の大切なお休み。絶対に失敗したくない!」と気合が入りすぎて、決められずにいる人もいるかもしれません。

みなさんは、どのような手順で「宿えらび」をしていますか?
インターネットを駆使する個人旅行者の多くは、以下のような流れに沿っているように思います。

①行きたい旅行先を雑誌やウェブで調べる。

②気になる宿をピックアップする。

③楽天やじゃらんの口コミサイトやブロガーの書き込みで、評判を確認する。

④それなりに納得して予約をする。

一連の流れで、見直したいのが③。
「誰の評価を信じるのか?」という場面です。

「食べログ」のように「感性や価値観があう人」の評価に辿りつければよいのですが、楽天やじゃらんの口コミサイトでは、未だそのような要素は持ちあわせていません。
ブロガーの記事も、そのブロガーさんと自分の評価基準が重なるとは限りませんね。
あるシステム会社さんが、「宿の食べログ版をつくろう!」と頑張っていただいておりますが、ハードやソフトなど複合的な要素が多く、目的な属性などで評価の幅がでてきてしまうので、ご苦労をされているようです。

さて、どうしたものか…。

実は、私自身も「行き先は決めているのだけれど水先案内人がいない…」という場合はよくあります。
そんなときの奥の手の一つが、「観光協会に電話をして聞く!」

ネット上の口コミやランキングに頼らず、私はこれを実践しています。
アナログではありますが、あなどれないのです。
しかしながら、民間の旅行会社とはひと味もふた味も違いますからご注意を!
特徴的なケースをあげてみましたので、電話をする際には参考にしてみてください。
それまでに、自身の判断基準で、手順②までは済ませておきましょう。

〈ケース1〉"決め"を言ってくれない

「いい宿を3つ教えてください」と聞いても教えてはくれません。やはり、そこはお役所。会員の優劣はつけたがりません。聞いているほうとしては「だから、一体どこの宿がおすすめなの?」とイライラしてきてしまいます。そんな時は「個人的に誰かを招待するとするなら、どこの宿にしますか?」と聞いてみましょう。公ではなく個人だったら答えられることってあるんですよね。実はそこが一番いい宿だったりします。また、お役所的な発言をする反面、旅行会社やネット予約会社のプロモーションに乗せられるのを防ぐことができます。

〈ケース2〉熱心におすすめを教えてくれる

お役所といっても人の子。好意的に思っていない宿を教えたくはありません。宿業にとって地域との関わりは生命線。雇用しているスタッフ、出入りしている業者さんとの関係が悪ければ、いい宿になれるわけはありません。

〈ケース3〉電話口の態度が悪い

そういったことも多々あります(もちろん良いところもあります!)。そんな時はあっさりと諦めましょう。そして、教えてもらった宿以外の宿を選ぶようにしましょう。そのような担当者は、時代錯誤なお上根性がすわっている場合が多いのです。宿の良し悪しに関わらず、大手旅行会社から瞬間的に団体を連れてきてくれる宿、役職者やドンの宿を紹介してくることがあるからです。

 

全国には、案内業のみならず、旅行業免許を取得し充実した旅行方品を提供している例があります。
まずは、大型連休の「宿えらび」から観光協会を活用してみませんか?

 

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