- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
昨日は、各資産クラスのリターンの下降がどの程度続くのかをご説明しました。
概ね3年まてば、過去40年のデータでは上昇期に移行していました。では、その上昇期はどの程度続いたのでしょうか。
1970年~2010年の40年間のデータから抽出すると
日本株式は、1年だけ上昇1回、2年上昇3回、3年上昇1回、右年上昇1回と11年上昇1回です。11年上昇が続いた時期は、1978年~1989年に至るバブル期でした。この記録を見る限り、上昇期は何時まで続くのか判断するのは難しいようです。
日本債券は、昨日見ましたように、下落が1回ですから、長期的に安定したリターンが得られていることが解ります。
外国株式の上昇期は1年だけが1回、2年が2回、3年が2回、5年は2回、7年が1回でした。この過去データ見ると、リターンの上昇期は複数年にわたるようです。昨日見たように、外国株式の下降期は2年でしたから、上昇期間が長かったことになります。じっと我慢する保有の効果が在った資産と思います。
外国債券は1年だけのプラスリターンが4回、不年連続が2回で、4年間、5年間、8年間が夫々1回でした。外国債券も、保有するなら長期の法が良いと思われる過去データです。
それでは、上昇期はどのような特性が在るのでしょうか、様々な本の中で、極めて短期間に上昇し、その期間を逃すと、あまり大きな成果が得られないことが述べられています。例えば、バリュー投資クリストファー・H・ブラウンの「バリュー投資、株の本当の価値を問う」の中には、株式投資のリターンの80%~90%は全体のわずか2%から7%の期間に得られると述べられており、市場に居座ることの大切さが書かれています。
また、ハロルド・R・エバンスキー著[ウェルス・マネジメント]にも、1991年市場実績のデータで、1月16日~2月13日までの21日間で、S&P500の投資リターンで、プラス17.6%が得られ、これはその年のリターンの26.3%の約70%に当足ることが、載せられています。他の投資の本の多数に市場タイミングで理恵区を得る難しさと、上昇機を事前に知ることが出来ない旨の記述があります。私も2003年のりそな銀行への資本注入を期に、急騰したことを目の当たりにしています。
データの出典:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン社AAライブラリー2011より
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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
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独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
吉 野 充 巨
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