- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
親の離婚ではなく、家族間の「心の距離」こそが傷になる
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恋愛セラピストのあづまです。
社会学系の要素の多い本には、
親が離婚すると、子供の精神に影響する、という話が書いてあります。
それは間違いではないのですが、
しかし、逆は真ではありません。
親が離婚しなければ、子供の精神への影響は小さい。
これは、まったく的外れです。
関係にそれほど執着しない人であれば、別れを選ぶほど、関係が悪化している。
この状態があったときに、別れずに、泥沼の夫婦関係を続けていたり、近づくとケンカになるからといって、コミュニケーションを取らないようにして、仮面夫婦、同居人夫婦を続けていたりすると、
その「心の距離」が子供に悪影響を及ぼします。
しかも、あからさまに離婚した場合は、子供も、自分の恋愛観や結婚観に親の離婚が影響しているのかもと冷静に振り返ることが出来ますが、親が問題にフタを する傾向が強い人だと、夫婦関係は深刻なほど冷え切り、壊れているのに、表面的には夫婦を続けていて、こどもはそれが普通の状態なのだと理解してしまいま す。
つまり、世の中の人は不満なことや明らかに問題があることを解決しようとしないのだと。
問題を解決しないで、フタをして、そろりそろりと生きるのが人生のあり方なのだと。
しかも、そういった家庭では、親の言葉と本心が違っていますから、子供は、「人は本心を言わないもので、腹黒く怖い存在だ」ということを学びます。
親が子供に与える悪影響のうち、最大級のものをもうひとつ挙げます。
「問題を自力で解決しようとしない習慣」です。
離婚も、子供には大きな影響を与えるでしょう。離婚後の子供の心のケアも必要です。
しかし、問題にフタをして、その問題を自力で解決しないという習慣を、親が子供に身をもって教えるというのは、離婚以上に深刻な悪影響だと、私は思います。
それも、問題にフタをした結果、幸せな生活を得るのではなく「心の距離の遠い」家庭を形だけ維持しているとなったら、いったいどれだけの悪影響を子供に与えるのでしょうか。
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