3.子育てに学ぶ日々。 - キャリアプラン全般 - 専門家プロファイル

松山 淳
アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
東京都
経営コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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3.子育てに学ぶ日々。

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子育てに学ぶ日々。

「普通の子」はいない!?



子育てを始めると、一気に心配ゴトが増える。

特に初めての子の時には、
初めてのことばかりなので、やたらに心配をしてきた。

それは今考えると、少し過剰だったように思う。

「頭の形がいびつだ」とか、
「泣き方が変だ」とか、
「ハイハイがうまくない」とか、
「喋るのが遅い」とか、
「太り過ぎだと」とか、
「なかなか立たない」とか、
「立ったら立ったでうまく歩かない」とか、

それらの「心配」の裏側には、常に、

「平均的な子はどうなのだろう?」

などという

「我が子を他人の子と比較してどうなの?」

といった心理がこびりついていたように思う。

「成育」具合を見る定期検診などの場で

「普通の子はどうなんですか?」

などというセリフを、正確には記憶していないが、
一度や二度は吐いたように思う。

しかし、よく考えてみると

「普通の子」

という何なのだろう?

「普通の子」

は、どこかにいるのだろうか?

「体重」や「身長」や「立った時期」や「喋り出した時期」など
たくさんの子たちのデータを取って平均して、割り出されたものが
「普通の子」の持つ姿ならば、
それらは人間が勝手に作り出したものと言える。

めざましいコンピュータ・グラフィック技術の進化によって、

「理想の女性の顔」

というのが発表されたことがある。
確か、奇麗な女性の良いところを取って
「平均」したものだったように思う。

テレビで見たのだが、
確かに「かわいい」顔をしているのだが、
「そんな人はどこにもいないだろう」と思わせる
「人らしさ」の欠けた冷たい顔だった。


知識人から「没個性化」という言葉が出されて久しいが、
職場を見渡せば、海千山千いろいろな人がいて、
その言葉がどこかあまり意味をなさない机上の空論に聞こえる。

だからこそ会社では「普通の社員」という言葉が
あまり口にされない。

そう考えてくると、

「普通の子」を育てるのは難しく、ほぼ不可能であろう。

なぜなら、それは幻想なのだから・・・。