先日、
「アドバイスを聞くのは程々に」
という、
相談する人・される人にとっては、
少し挑発的な内容のコラムを投稿しました。
→→→ http://profile.ne.jp/w/c-68847/
実はちょっと前にこんなことがあったんですよ。
いわゆる
「不動産コンサルタント」
のアドバイスを元に、
契約日前日にキャンセルした方がいました。
他業者が連れてきたお客さんだったんですけど、
その方は当初から相談に乗ってもらっていたようです。
物件の内見時にも一緒に来てましたから、
当然私も知っていました
物件的に少し難のある物件(物件自体に問題はありません)だったので、
契約後クレームになったりしないよう、
慎重に判断してもらいたいと思っていました。
ですから私としても、
中立な立場の人がいることは都合が良かったのです。
結論を出す上での材料になればと、
要求された資料は提出しましたし、
出せるだけのものは全て出しました。
取り寄せることが出来るものは可能な限り取り寄せました。
決して契約を推し進めることもしませんでしたし、
検討段階で断られてしまっても良いと思ってました。
(営業マンとしては失格かもしれませんが、
私のスタンスは毎回こうです)
結局、かなり時間がかかったものの、
大幅な金額交渉が条件で購入申込書をもらいました。
金額の差は決して小さいものではありませんでしたが、
売主さんには無理を言ってその条件で承諾して頂き、
無事話はまとまり契約日のセッティングも行いました。
これだけ時間がかかっているのだから、
当然コンサルタントにもよ~く相談した上での結論で、
「これで間違いないだろう」
私もお客さんを連れてきた仲介業者も思ってました。
契約書類の準備や物件の調査も済み、
売主さんにも忙しい中時間を作って頂き、
金融機関へ抹消の手続きも初めてもらっていました。
そしていよいよ翌日が契約というところで突然、
「キャンセルしたいそうです・・・」
と仲介業者から連絡がありました。
なぜですか?と聞いたところ、
「不動産コンサルタントがあまり勧めなかった」
んだそうです。
これには呆れました。
は!?契約日前日に何を言ってるんですか?
「直前にこうなっては困るので、
そうならないように慎重にやってきたんですけど?」
「判断材料は充分過ぎる位出してますよね?」
「それを元に事前に相談して購入申込書を出したんじゃないんですか?」
「あれだけの金額交渉をして飲んでもらったのに?」
「こんな間際にならないと判断出来ない不動産コンサルタントなんて、
コンサルタントじゃないですよ?」
と言いたいことが山ほどありましたが、
他業者が連れてきたお客様ということもあり、
そういう訳にもいきません。
購入申込書には法的拘束力はありませんから、
キャンセルしてもペナルティはありません。
ここまで話が進んだ状態でなければ、
私もここまで腹を立てることもありません。
キャンセルなんてそう頻繁にはありませんが、
たまにあるので慣れてますし。
でも契約日前日のこのタイミングでのキャンセルは、
明らかにマナー違反・ルール違反です。
第三者の立場の意見を参考にするのは良いですが、
その人の意見に振り回されてしまってはいけませんね。
不動産を買わないようにする理由なんて、
考えればいくらでも出て来るんですから。
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