リーダーシップにカリスマはいらない!(1)
「リーダーシップ」という言葉について
前回「なんと響きの良い言葉」と書きましたが、
誰もがそう思うわけでないことを、あわてて追加します。
むしろ「リーダーシップ」という言葉に嫌悪感を持たれてる
方が多いことを、私は知っています。
それは当然のことです。
最近、下火になりましたが、
「カリマス」
という言葉が、一時期流行りました。
「カリスマシェフ」とか「カリスマ美容師」とか・・・。
で、「カリスマリーダー」なんて言葉をメディアで目にしました。
(今もあるかもしれませんが・・・)
日産のカルロスゴーン社長やプロ野球の星野監督など
偉大な業績を上げている人を指して、そう表現していました。
「カリスマ」は、元は宗教用語で「神からの贈り物」を意味し
そこから神秘性を持った指導者のことを指すようになりました。
しかし、「カリスマ」の語源はギリシャ語の「カリス」で、
その意味は、
「恵み」「恩愛」
なのです。*1
「わたしはリーダー向きではない」と悩む人のお気持ち、
とてもよくわかります。
ですが「カリスマリーダー」と呼ばれるような人たちがとる
「リーダーシップ」を完璧に真似することなど全く必要ありません。
「リーダシップ」に「カリスマ性が必要だ」
などと言われることもありますが、
それは、論を盛り上げるための局部の話題にすぎません。
もし百歩譲って「カリスマ」に着目するなら、その語源に
注目しようではありませんか!
★「恵み」
「人に恵みを施す」のに、カリスマ性は必要ありません。
「リーダーシップ」が「他者への影響力」とするなら
「恵み」はその、最大の武器になるものです。
「リーダーシップ」とは「人へ恵み」。
そう考えてみてはいかがでしょうか。
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*1参考文献『語源由来辞典』