投資銘柄情報2012/02/20号

●三井松島産業（１５１８）
本日終値１７３円変わらず。海外炭を輸入販売、豪炭鉱生産が収益源。石炭価格に上昇の兆しが出てきた事を受け、石炭関連銘柄の株価に今１月初より上昇波動が出現。本銘柄もそういった銘柄の１つで、株価は５日移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドが継続となっている状態。現ディスクロでの信用取組は買い残１３８０万株、売り残２１７万株で貸借倍率６．３４倍といった状況であるが、既に株価が直近６カ月における高値圏に位置している事からは、買い玉の大半に回転が効きだしており、需給悪化懸念は後退。今期予想ＥＰＳ３６．０６円より算出されるレシオも本日終値で約５倍といった水準。

●日本カーバイド工業（４０６４）
本日終値１２８円（＋６円）。化学技術をベースにフィルム、基盤、建材等併営。２０１２年３月期業績は予想ＥＰＳ５．５円（前期実績４３．３円）と大幅減益の見通し。この業績予想は２月６日引け後に発表となったが、翌営業日に安値１１２円まで下落となった後に緩やかな上昇波動が出現しており、既に悪材料は瞬間的に織り込んだと捉えられる状況。本日は株価は昨年１２月１２日高値である１２７円を更新となってきており、トレンドはこれより当面の安値圏揉み合い上離れの様相。上昇トレンド入りとなれば、株価上値追いに伴う大きなフシは200円処まで見当たらない状態である。

●日本化成（４００７）
本日終値１５３円（＋１２円）。特別な好材料がディスクロされた形跡は見当たらないが、株価は本日後場より出来高を伴い急動意。後場より仕掛けが入った事からは、明日以降も賞味期限は十分あると考えられる状況。ただ本日に大きな上昇ボラティリティを出した事で、目先は波乱の展開が想定されるところ。これより上手く参戦のタイミング捉えたい局面。上昇トレンド継続となるようだと、個別チャート面からは昨年７月高値となった１９１円奪回が狙い。マネーゲームの様相ではあるが、商いの出来る低位株といった事で、注目と行きたいところである。

●日本ピストンリング（６４６１）
本日終値１９１円（＋１２円）。ピストンリングでシェア３割。業績は増益基調が継続となる見通しで、今期予想ＥＰＳ２６．７８円（前期実績２０．３円）、来期予想３７．７円。今期は３円復配となる事で、レシオ面からの妥当株価算定が出来る状況。今期予想ＥＰＳより算出されるレシオは本日終値で約７倍といった割安水準。株価は本年に入り緩やかな上昇トレンド入りとなっていたが、本日は突然に上昇ボラティリティの大きくなる展開より、ザラ場には昨年７月高値１９７円に面合わせとなる場面まであり。終値ベースで１９７円奪回となれば、中期トレンド的に当面の安値圏揉み合い上離れ。押し目買いで対処したい。

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