
- うえた さより
- 株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役 カラーアナリスト・コンサルタント
- マーケティングプランナー
対象:販促・プロモーション
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
「バカじゃない?風水でもないのに、色でお客さんを集めるっていう考えは?」
いや〜。今日はお恥ずかしい話をしましょう。みなさんには、「ニーズのある仕事を・・・」と言っているわりに私自身は、日本人の持っている価値観そのものをひっくり返そうみたいなことをずっと追求してきました。今もです。
今でこそ、地元の経済誌の記者さんが「そういう視点も大事だ」と記事などを掲載してくれますし、経済誌のコラムも書いてますよね。著書も出版していますし。
状況は変わってきましたが、創業当時は、全く全く・・・。
先日、ある大手企業さまの顧客企業向けのセミナーの打ち合わせに行ったときのこと。担当者の方から
「いやあ〜。」
って言われるので、「こんな色の話はいかん。」みたいなことを言われるのかと思い、つい身構えるようになっていましたら、
「すごいですね。うえたさんが言う色の効果は2つあるんですよね。1つは物理的な光学的な色の効果、もう一つは、色が与える心理的な効果。私たちが色を見て思うことイメージすることですよね。それを、その原理を使ってじゃあ、経済的にどうメリットがあるのか、「集客」でどう使えるのか?これらを伝えているんですよね?」
ええ=っ。すごい理解されている・・・
驚きました。実際のセミナーではいちいち物理的にこうで、心理的にはこうなんです。で、それをビジネスに活かしてみると、こんな結果が出たんです。などとは言いませんが・・・。
聞きやすいストーリー性のある話に構成していますからね。(色のことがわからない方や女性にも、十分理解される内容です。)
例えば、「黒」色の説明をするとき、「都会的でシャープでかっこいいイメージがあります。特に若い男性には・・・」この話は、心理的な効果を説明しています。そして「黒は照度が低く・・・」これは、光学的な説明になりますよね?
で、黒色が与える効果や影響を使って、ビジネスではどうするのか?という話。「実際の店舗では、ターゲットが若い男性客に絞るときに有効である」などと説明します。
わずか、10分足らずの説明ですが、これらを検証し実証するまでに、何年かかったでしょうか。
そして、実際に経営者から案件をいただき、事例としてあげるまでに何年かかったことでしょう。(今の私にはもう涙も出ませんが。)
年配の担当者の方は、それらがわかったのでしょうねえ。
「さぞかし、たいへんだったでしょう。男性にとって理解されにくいですからね。私たちがふだん生活しているなかで、色の効果を活かしている企業がこんな工夫をして経済活動をしているんだ。とか、意表を付かれたようで、とても面白い!!ぼくはとてもワクワクしてきましたよ。楽しみにしています。」
色の話、ひとつとっても、その原理を調べたり、検証するまでに相当時間がかかり・・・さらには、実際の仕事では男性経営者から仕事がもらえず・・・。困窮したこともなつかしいですね。
「当時、そんなものでは、食べられんよ。」
とたくさんの方に言われましたが、こちらの担当者から
「日本社会って、今、どこの企業も対策を練られていないんだよね。どちらかというと、これまでの惰性で業務をやっているところが多いよ。うえたさんの話しで、ずいぶんと切り口の違う、新鮮な感覚、そんな考えもあり!?と思いながら、お客さまも自分のところの対応策を考えるにちがいない。」
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