【世界の旅と働くレシピ（３）】アフリカで「働く」を考える

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「働く」を応援するシリーズⅡ
　　世界を旅して働くレシピ（３）　アフリカ編
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アフリカで比較的訪れやすかったのがケニア
動物を見るサファリでも知られていて
旅行客でも比較的気軽に行ける

有能なドライバーが必要だと言われているケニヤを
ずっと一緒に旅をした
ドライバーのジョセフ

アフリカはさすがに手つかずの地も多く
いろんな問題が起こる


道路の舗装がされていないため
車が度々パンクをする
それでも私たちを絶対に不安にさせない
「No Problem」と
明るく言って
その裏で必死に車を引き揚げてパンクしたタイヤの交換をしていた


トイレに行きたいと言えば
そもそもトイレ自体がないものだから
草叢に行き、蛇や危険な動物がいないかの安全を
自らチェックして帰ってきた上で
行ってきて大丈夫だよと見張っていてくれる


高く物を売りつけられたら
私以上に腹を立てて
相手にクレームを言ってくれる


アフリカという地で
日本と同じレベルでのサービスを与えてくれた
彼のサービスマインドの高さに驚き
いろいろな話を彼とした


ジョセフは「働けること」がうれしいのだと言っていた
仕事がなければ自分は
毎日寝てばかりの生活になる


こうして仕事があり
働けることがうれしいのだから
みんなのためにいくらでも動くよ
そう言っていた


「働ける」ことがうれしい
何てまっすぐな思いなのだと思った


もちろんそれはお金のためでもあるけど
お金のためだけであれば
その時間内一生懸命働こうが働かまいが
入ってくるお金に変わりはない
もちろんリピートという事も期待していると思うけど
そんなのアフリカを旅行する機会なんて一生に何回もあるわけではない


純粋に「働くことのできる与えられた時間」を
最高のサービスを提供してみんなに喜んで欲しいと
そう心から思っている

彼は若い頃はカメラマンをしたり
いろんな仕事をしたけど
このドライバーという仕事について
もう15年になる

「15年という年月はプロともう言える十分な年月だ」
と彼は言った


私は今でも
その言葉が頭から離れない


仕事をして10年たったけど
私はジョセフが行った「プロ」に値する仕事ができているのだろうかと


「働きたい」という思いに国境も民族もないように
本来は
「働く」ことは誰もが平等にもつ純粋な欲求なの


誰もが平等にもつのに
いろいろな環境の中でその思いが複雑になってしまっている


シンプルに
「働きたい」その思いだけでいいの


何もないケニアの草原をに立った時に
ああ自分には何もないなあと実感した

でも何もないから
また０からがんばるかと思えるの


悩んでいるなら
アフリカの大地を感じてみて
シンプルに生きること
シンプルに「働く」喜びを感じること
それが大事なの




アフリカで「働く」ことを考える



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