- 中川 淳一郎
- 株式会社中川総合事務所 代表取締役
- 京都府
- 経営コンサルタント
対象:コーチング
潜在仕事力発見ワークの中川淳一郎です。
何かに挑戦しようとするとき
「誰かのために」という目的があると、
ヒトはあきらめない。凄い力を発揮する。
きっとそれが愛の力だからだろう。
左手がない障害を持つスキー選手の新田佳浩さん、
ソルトレイクパラリンピックでは銅メダル、
トリノパラリンピックでは金メダルが確実視されていた。
3度目のパラリンピックで考えられないアクシデントが起こった。
バランスを崩して転倒してしまったのだ。
大敗だった。
引退も考えたが、沢山の仲間に励まされもう一度立ち上がった。
そのとき、
「目的」を失っていることに気付いた。
「目標」はいつも金メダル。
しかし、何のための金メダルかを忘れていた。
家にはおじいちゃんがいた。
自分の運転するコンバインで、幼い孫が片腕を失った。
事故直後、おじいちゃんはこう言った。
「この子と一緒にわしは死ぬ。自殺する。」
その後もずっとおじいちゃんは自分を責め続けてきた。
そのことを新田さんも気付くようになる。
金メダルをおじいちゃんにかけてあげて
「おじいちゃんは俺の最高のおじいちゃんだよ」
そう言ってあげることが目的だったことを思い出した。
「目標は金メダル、目的はおじいちゃんのために」
新田選手は4度目のパラリンピック、バンクーバー大会に挑んだ。
そして
2個の金メダルを獲得した。
実家に戻った新田選手、
92歳のおじいちゃんの首に、2個の金メダルを掛けた。
「目標」と「目的」は、とてもよく似た日本語だが、
意味は全然違う。
「目標」とは 「◯◯に向かって」
「目的」とは 「◯◯のために」
何かに挑戦しようとするとき
「誰かのために」という目的があると、
ヒトはあきらめない。凄い力を発揮する。
きっとそれが愛の力だからだろう。
・・・水谷謹人氏<みやざき中央新聞社説>より要約
一心不乱に目標に向かっていると
目の前にあることをクリアーすること しか考えられなくなる。
目の前にあることをクリアーすること だけが大切に思えてくる。
目の前にあることが、本当に大切なものかを考えることも無く。
そして・・・・・・
そこには愛が無いのだろうか。
いや、
きっと、愛を忘れているだけなのだろう。
「目的」を見失わないこと
それが、
愛を見失わない方法。
このコラムに類似したコラム
すっきりしない原因を探す 上前 拓也 - パーソナルコーチ(2013/06/13 17:54)
成功するヒトは、協力を得ようとする 中川 淳一郎 - 経営コンサルタント(2012/01/30 07:00)
自分自身への質問 上前 拓也 - パーソナルコーチ(2014/03/26 16:17)
知識は大事。知識を引き出す知恵はもっと大事。 上前 拓也 - パーソナルコーチ(2013/11/25 16:29)
仲良くなりたい相手がいる時には 上前 拓也 - パーソナルコーチ(2013/10/04 16:53)