- 鈴木 健一郎
- ECLITH | エクリス 代表 経営責任者
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
3-1 マーケティングキーワード①「検索から繋がり」
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ソーシャルメディアマーケティングのキーワードを5つ紹介します。
5つの記事全てにおいて対比の関係を持たせていますが、正確に言えば「前文から後文に変化する」のではなく、「前文も取り入れた後文になる」という認識を持ってもらえたら幸いです。
例えば今回のタイトル「検索から繋がり」は、繋がりの中に検索と言う言葉・意味も含まれているということになります。
以上を踏まえ、早速見ていきましょう。
まず「検索」という言葉ですが、この言葉が一般化したのは実はここ10年程です。
それまではまだURLを直接入れてホームページに行くという方法が行われていました。ほんの10年前がそんな時代ということに、記事を書きながら驚いています。
2000年から2010年にかけては「URL直接入力→検索」と変わっていきました。
では2011年から今後にかけてはどうなるか。タイトルにもある通り、
「検索→繋がり」
と変わっていきます。
「検索」がマーケティングのキーワードとして挙がっていた今までは、ウェブマーケティングにおいてSEO(検索エンジン上位表示)やSMM(リスティング広告上位表示)のように、検索エンジンと言う「みんなが通る道」に自社媒体を待ち構えさせておけば、ある程度成果を得られていました。
しかし近年、インターネットを利用する場所(サイト)に大きな変化が見られます。
それは、フェイスブックやアメブロなどのソーシャルメディアの滞在時間・アクセス数が爆発的に増加していることです。
度々になりますが、「検索時代」はヤフー、グーグル、msnなどの主要検索エンジンをカバーしておけば、効率的なウェブマーケティングが可能でした。
しかし、フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアには「みんなが通る道」はありません。ユーザーは、それぞれの友達や感心のあるコミュニティの最新情報が流れる、自分にとって最良の場所にアクセスをし続けます。
さらにソーシャルメディアユーザーは、自分から情報を取りに行く能動的な行動パターン(自ら検索する等)をとるのでなく、情報を届けてもらう受動的な行動パターン(ニュースフィードを眺めている等)をとります。
そこに流れている情報は、友達などが発信している会話・行動・思考だけです。
「検索の時代」は、「検索結果で表示されない情報は、何の価値もないのと同じ」であり、友人などの会話でのみ情報が伝わる「繋がりの時代」においては、「会話されない情報は、何の価値もないのと同じ」です。
今後も急激な成長が見込めるソーシャルメディアを使ってマーケティングを行うのであれば、如何に「話の題材」となり、多くのユーザーに会話のネタとして話してもらえるかが重要なポイントになります。
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