生態調査でこんな実態があります。
この話は、私が以前、環境問題を学んでいる時の話なので、今は改善されているかもしれませんが、その当時、日本の生態調査は、調査対象の生物だけを捉え、その生態を1週間か数ヶ月程度調査を行っていました。
その調査結果を元に、森林をここまでなら伐採していいなどと判断している現状がありました。
ちなみに自然保護先進国では、このような調査では、年単位で行なわれています。
北海道で絶滅の危機にあるシマフクロウは、短絡的調査による人為的な森林伐採が起因しているようです。
この調査の実態を「開放系」でみると、食物連鎖の中で、その生物は成り立っていますので、生物が捕食するものは、もっと広範囲の森林によって成り立っていたりします。
また自然や生命は揺らいでいますので、その瞬間だけ捉えても、実態はつかめません。動的に捉える必要性がそこにはあります。「閉鎖系」で捉えた見方による弊害が見えてきます。
こんな話もあります。
森を伐採したことで、川が死に、その川から流れる栄養素がなくなり、海が死に、魚介類が取れなくなったと言う話があります。そして、漁師が海を守るために森の保全を行っていると言う話です。
つづく。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
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