- 村上 春奈
- 村上建築設計室
- 東京都
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
廊下に面したトイレのドアを開けると、光に照らされたガラスの洗面台と、床から天井まである細長い鏡が目に入ります。廊下から便器が直接見えることはありません。
床はキッチンと同様の白い大理石張(タソス)です。
洗面台はフジデザインコーポレーションのもので、乳半のガラスでできています。カウンターとボウルが一体になっていて、滑らかなラインが美しいとともにお掃除もしやすそうです。
ここでは洗面台の下に照明を設けて、ガラスを透過した柔らかな光に包まれながら、手をすすげるようになっています。
その右脇にある細長い姿見は、軽く身だしなみを整えられるように、また空間のアクセントになるように設けました。でも、トイレに入る時や用を足している時などに自分の姿が映ると不快だったりすると思うので、取付位置には十分配慮しました。
右の写真はトイレが置かれている側です。
便器はタンクレスのコンパクトなサティス(INAX)で、村上建築設計室ではおなじみです。
上部にはトイレットペーパー収納があり、ここにも間接照明があります。(これまたおなじみですね!)
トイレットペーパーホルダーやリモコン、照明スイッチは、入口から死角となる壁に縦に整然と並べました。
また、この家のドアノブは、しっかりとして質感のいいドイツ製のFSB(ヤマギワ)を採用しました。
家をつくるとき、五感のなかの「触覚」はとても重要。
直接手の触れる部分は、なるべく手応えのある質感の高いものにしたいものです。
村上建築設計室