- 石井 純子
- Office-j
- 埼玉県
- インテリアコーディネーター
対象:オーダー家具・装飾品
- 今井 大輔
- (キッチン・インテリアデザイナー)
- 今井 大輔
- (キッチン・インテリアデザイナー)
キッチンは、食事を作るための場です。つまり作業の場になる訳ですね。作業というのは、やはり効率よく行いたいですよね。
効率よく作業をするには、人の動き、つまり動線を考慮することも大切です。人の動きと、道具や食品の収納場所が関連付けられていなければ、無駄な動きが生じます。
作業のために必要な道具が、キッチンにはたくさんありますが、当然ながら道具だけではありません。
食品もたくさんありますね。
冷蔵庫の中だけでなく、調味料や乾物、保存食品など、皆さんはどこにしまっていますか?
時々、キッチンのシンク下のスペースに、食品を保存している方がいますが、ここは排水管などもあり、案外湿気がこもる場所です。食品の保存には適しません。また、床に近い位置は、ホコリが入りやすいという点からも、やはり適してはいないと言えるのです。
衛生面を考慮すると、引き出しなどにまとめて収める方が良いようです。入りきらない場合は、食器棚や家電を置くスペースなども見てみましょう。
最近は、壁に向かっているキッチンよりも、部屋の方を向いている対面型のキッチンや、オープンタイプのキッチンが人気です。
キッチンに立っていても、部屋が見えるので、小さなお子さんを育てている場合、安心かもしれません。ただ、部屋からもキッチンは見えてしまいます。きれいな状態を保つことができればいいのですが、毎日のこととなると、結構大変ですよね。
できるだけキッチンにモノを出さないようにするには、別にしっかりと十分な収納スペースを確保して、定位置を作ることが必要です。
そのために、対面キッチンやオープンキッチンの場合は、プランとして可能であれば食品庫の設置をおススメしています。大きなスペースは必要ありません。奥行き20センチもあれば十分です。というよりも、そのくらいの浅い奥行きの方がぐっと使いやすくなります。
瓶ビールをケースで買っているご家庭や、玄米をどっさり購入するご家庭、また梅酒や果実酒などを大量に作っているようなご家庭であれば、大きな食品庫が重宝しますが、そうでなければ、缶詰や乾物、調味料などは小さな奥行きがベストです。
収納、特に奥行きの寸法に関しては、大は小を兼ねる、とは限りません。
そして、収納を考える以前に、家族構成や自分の生活パターンに合った量のモノや食品を持つことを心がけたいですね。
それはキッチン以外でも同じこと。
収納以前に、自分たちの「暮らし方」を改めて見つめ、向き合ってみることが重要なのです。
このコラムに類似したコラム
キッチンの収納(引き出し編) 石井 純子 - インテリアコーディネーター(2011/12/15 20:30)
キッチンの収納(食器棚編) 石井 純子 - インテリアコーディネーター(2011/12/17 18:46)
家事セラピストとは? 村上 有紀 - 建築家(2010/10/23 11:13)
自分に必要な暮らしの要素とは? 村上 有紀 - 建築家(2010/10/24 11:00)
第4回ファンタスティックオーダーキッチングランプリ2016でモダンリビング賞を受賞しました 今井 大輔 - キッチン・インテリアデザイナー(2017/06/17 16:00)