3つの室内温度環境(その1) - 各種の住宅設計・構造 - 専門家プロファイル

田中 伸裕
田中伸裕建築事務所 代表
岐阜県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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3つの室内温度環境(その1)

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躯体について 断熱

断熱化をすると、なぜ快適性を感じ、省エネにつながるのか?

それに影響を与える3つの室内の温度環境を探る旅の第1弾

 

1:体感温度

一般的に、「室温」「天井・壁・床・開口部の表面放射温度」「風の対流」に影響される温度

無風条件での体感温度の算定式  体感温度≒{室温+表面温度(天井・壁・床・開口部の表面温度の平均値)}÷2  である。

つまり、同じ室温であっても表面温度が室温に近い温度であれば室温とほぼ同じ温度を体感温度として得ることができる。

 

 例)室温25℃ 表面温度33℃の場合、(25+33)÷2=29.0℃  体感温度29.0℃

   室温25℃ 表面温度22℃の場合、(25+22)÷2=23.5℃  体感温度23.5℃

   室温25℃ 表面温度11℃の場合、(25+11)÷2=18.0℃  体感温度18.0℃  となる。

 

表面温度は、つまりは外気温によるものであるので、断熱性が悪ければ悪いほど 外気温=表面温度 に近づきやすい。

反対に、断熱性が良ければ外気温の影響を受けにくくなるので 室内温度=表面温度 に近づきやすくなる。

夏の日射焼けで壁が熱い。冬の壁を手で触るとヒヤッとする。

という現象が、壁などから離れているつもりでも、体感温度として、暑い・寒いに影響を与えているのです。

 

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