就活の現場から『14回の面談』第4回 - 転職・就職全般 - 専門家プロファイル

清水 健太郎
ライフクリエイション 代表
埼玉県
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年12月03日更新

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就活の現場から『14回の面談』第4回

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年が明けて最初の面談。年末から3週間くらい時間があき、その間のAさんの活動状況、気持ちが気になっていた。5回目の面談はその3週間の様子を聴くところから始まった。

 しかしある変化がAさんの中で起こっていた。「合同説明会、行ってきました!」

あれほど行動を怖がっていた彼女が行動を起こせたのである。「おお、行ってきたか!」

思わず叫んでしまう。

その中身を聞いてみると、しかも複数の合同説明会に合計3日間も足を運び、15社近くのブースを訪問してきたようである。聞いた内容もしっかりメモを取っているようであった。

 「自己PRは書けたの?」「意外と大丈夫でした(笑)」

またひとつ壁を乗り越えたようである。

 「説明会を聞いて気になる企業はあった?」「いくつかありました。」

それも何よりである。せっかく聞きに行ったはいいが、ピンと来る企業が見つからなかったということはよくある状況なので気になる企業があったことはこれも大きな一歩だ。

 気になった企業がどんな企業なのか具体的に聞いてみると「商社の事務職」「小売店の販売職」「金融業界」と幅広い企業に興味を持っていた。

 さてここで「受ける業界を絞る」ということについて考えてみたいのだが、良く学生から「もっと業界を絞りなさいとアドバイスされました」とか「まだ業界が絞れていなくて」といった質問をされることがある。決まって私は「絞る必要なんかないんじゃない」と答える。理由はいくつかある。

あえて自分の可能性を自分で決めてしまう必要はないということ。

業界ではなく自分なりの「軸」を持つことが大切。業界と軸は違うということ。

複数の業界を見ることで自然と絞れてくるということ。

 このあとAさんも例外なくこのように話をしてきた。

「でも、最近色んな企業が良いと思えてしまって、色々な企業を見すぎてやりたいことがごちゃごちゃしてきました。」

このような状況になった学生さんも多くいるのではないだろうか。Aさんはこのような状況をどう乗り切っていったのだろうか。

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