前回も少し触れましたが、日本の人口動態の変化に伴って高齢化が進むと言われる中、ご高齢の方に関する保険契約トラブルは非常に多くなっています。
その中でも、昔から変わらずに多いのが、加入の際のトラブルです。
健康であるにも関わらず、本来なら既往症のある方々向けに設計された、1番保険料レートの高い商品に、何も知らずに加入されている方々。
既往症があるにも関わらず、告知しなくても大丈夫だと言われ、言われるがまま、進められた商品に加入してしまっている方々。
特に家に一人で住まれている方は、保険を考える際、相談相手がいない、ということが少なくありません。
そこで、「保険=安心」だ、というイメージのもと、安心を買うつもりで一人、保険について考える。でも、どれも似たり寄ったりだから、何を選んでいいかわからない。わからないから、とりあえず相談した販売員に言われるがまま、薦められた保険商品に加入する。
しかし、言われるがまま、であったため、自分が思っていた以上の保険料を請求され、それが高額であるために支払いができなくなる。
また、上手く保険料を支払うことができたとしても、いざ保険金の支払い、となったとき、想定していたほど、保険金が支払われない。でも、そんな状況も、誰に、どう相談したらよいのかわからない…。
そんな負の連鎖が、後を絶たない状態となっております。
高齢のお客様の保険は元々保険料のレートが高くなっています。そのため、保険料を抑えながら保障を確保することは非常に難しいものです。
経験豊富で、ちゃんと相手の身になって考えることができ、自分の商品を売ることに固執しない。
そんなフラットな視点を持った専門家であっても、しっかりと時間をかけてヒアリングさせていただき、しっかりと時間をかけて調べなければ、最適な形を見つけることはできない、と言われるほど、難しいものなのです。
年金だけに頼ることができない、先行き不透明な時代だからこそ、保険はもちろんのこと、その他の金融商品に対しても、選択をする際には、納得できるよきパートナーを見つけ、相談していただければと思います。
※「美楽」10月号の執筆分
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