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清水 健太郎
ライフクリエイション 代表
埼玉県
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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就活仲間

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就職活動

私は某大学で就活ゼミのようなものを持っている。3年次・4年次の2年間、25名ほどの学生を担任形式で受け持つ。そこで同じ目的を持った仲間の大切さを目の当たりにし、そんな彼らを担当する喜びを感じている。

昨今の就職活動は報道されているように非常に過酷なものだ。「厳しい」「決まらない」「早く動け」ニュースや新聞、はたまた大学の内部でもこのような言葉がいたずらに飛び交い学生たちのあせる心を助長する。

実際、現実もそうだ。合同企業説明に行っても就職を希望する学生であふれ返り、それはさながらショーでありイベントだ。人気企業に学生は集中し、雰囲気に飲まれた学生はすでにそこで戦意喪失してしまう。またせっかく行きたい企業が見つかっても説明会の予約は受付開始からわずかな時間で満員。あるいはエントリーシートで落とされ説明会にすら参加できない。これが現在の就職活動の実態だ。

このような状況におかれて「気持ちをしっかり持って!」と言うほうが土台無理な話。門前払いを食らい続け、やっと面接にこぎつけても「ダメ」と言われ続け、前向きでいることの方が難しいであろう。

ある意味大きな試練を、同じ目的を持った仲間と歩むことが出来たら、「自分だけじゃない」「少しは心配や不安が和らぐ」「心強い」そんな想いにもなれるかもしれない。少なくとも私の目の前にいる担当学生たちはそんな想いを共有している。

彼らは3年生の4月に学部混成で偶然知り合った25名だ。シャイな学生が多いので初対面では恥ずかしがり、何を話していいか戸惑う姿も珍しくない。しかし前期12回の授業、後期12回の授業と、私との面談を数回を繰り返し学生たちは確実に成長してゆく。要因はいろいろある。

(1) 自分を知る:自分らしさとは何なのか?ツールを使いながら言葉にすることで確認し発見する。そして日常生活の自分と照らし合わせることで確信してゆく。

(2)   多様性を知る:学部混成、初対面が多いということで、授業では今まで聞いたことのなかった意見、自分とは間逆の意見に出会う。戸惑いながら彼らはそれを受け入れてゆく。

(3)   社会との接点を知る:社会人になることが遠く感じていた学生たちも、日常生活にそのヒントや場面があることに気づいてゆく。

こうして知ったことを日常生活を通して真の理解にまで深めることで徐々に自信が沸いてくる。そしていつしか同じ環境の仲間とも絆を感じ始める。

こうした基礎固めとも言うべき時間がない限り、いわゆる就活スキルを身に着けたとしてもメッキは簡単に剥がれる。彼らはまさに体管を鍛えているのだ。

2月になり就職活動も本格化。そんな彼らでも壁にあたり、噂に流され、焦り、躓く。しかし彼らには戻るべきベース(基本、基礎、基地)がある。同じ目的を持った「就活仲間」というベースがある。一人だけでは決して乗り越えることの出来ない、目には見えないパワーをわかち合いたくましく成長してゆく。私にはその姿が眩しくてならない。

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