- 奥山 裕生
- 奥山裕生設計事務所 主宰
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「そろそろ家を」と思いたった時、まず考えるのは、
一生賃貸の方が得か、所有する方が得かという点だと思います。
住居費の累計額で考えると、よくデータで示されるのは、
40年くらい先までは賃貸の方が安く、
40年を超えると所有の方が安くなるというものです。
しかし、これらのデータも、将来の賃料相場や固定資産税など、
不確定要素がかなりありますので、確実なデータとは言えません。
つまり、金銭的な観点で考えると、
前提条件によってひっくり返る可能性があるので、
大きな差はないと考えてよいのかもしれません。
では、賃貸と所有のそれぞれのメリットは何かと考えますと、
賃貸の場合は、引越しがしやすいという点。
所有の場合は、財産として残せるという点と、
もうひとつ、自分の好きなように住むことが出来るという点です。
自分の好きなように住むことが出来るということは、
つまり、自分たちの暮らしに合わせて間取りを決めることができる、
あるいは、リフォームすることができるということです。
賃貸と所有のどちらがいいかは、
その方の価値基準、人生設計によりますので正解はありませんが、
もし、所有することを選択された場合は、
その最大のメリットである
「自分の好きなように住むことが出来る」ということを
是非、重視して頂きたいと思います。
せっかく所有したのに、賃貸と変わらないような生活空間では
つまらないと思いませんか?
既成の間取りの住宅を買うのではなく、
ご自分の暮らしに合わせた住宅をつくってみてはいかがでしょうか?
きっと毎日の生活が豊かになっていくと思います。
「家は買うものではなく創るものです。」
次回は、「マンションVS一戸建て」の予定です。
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