共済の人気のヒミツ

 こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。

　お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。

　「県民共済」でおなじみの全国生活協同組合連合会（全国生協連）では、新規共済加入が好調です。

　2010年度は39の都道府県で事業を行い、提供するすべての共済の新規加入件数は138万6087件でした。

　年度末総加入件数は1896万6833件と前年度比102．8％。

　　主力の「こども型」と「総合保障型」のほか、、「熟年型」の新規加入が13万5493件と、前年度比122．7％と好調だったことも注目です。

　背景には2010年4月の制度改善があります。

　入院保障の充実を図るために「熟年型」と「熟年医療特約」の70～80歳までの入院保障額をそれぞれ2.5倍に引き上げ、例えば、熟年２型（月掛金2000円のタイプ）の場合、入院保障の日額が従来の1000円から2500円になり、60～70歳までと同額になりました。

（熟年型は、60～70歳、70～80歳、80～85歳で保障内容が異なっています）

　さらに、今年の４月から、掛け金据え置きのまま「総合保障型」と「熟年型」で、入院５日目からだったケガ・病気の入院保障を１日目（日帰り入院含む）からとするなど、入院日数の短期化いう医療の現状に合わせてバージョンアップしたことも人気の理由かもしれません。

　そのほかにも、従来の初期入院の保障（１日目から４日目までを１日単位で保障）を「入院一時金」に変更するなど、使い勝手がよくなりました。

　　もちろん、制度改善以前の加入者にも自動的に新しい保障が適用されています。

　　保障のバージョンアップが制度改善前の加入者にもちゃんと適用されるところが、いいですよね。

　　他の生命保険会社もぜひ考えて欲しいですね。

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