- 小松 俊明
- リクルーターズ株式会社 経営コンサルタント (専門/人材ビジネス)
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
過去に一度応募してNGだった会社に再応募したいという求職者の方がたまにいるが、これは可能性があるのか否か。多分、9割可能性はなし、1割可能性はありというのが実感だろうか。
通常、多くの会社は応募者をデータベースにして応募履歴を記録している。そうして管理しなければ、はっきりいって情報管理の収拾がつかなくなるからである。つまり過去にNGとなったとしたら、その時の評価者は誰だったか、評価の内容はどうだったか、その記録を見ればいい。
どのエージェントがいつ提案してきたのかも記録してある。エージェントの契約書の内容次第では、有期限の間、候補者紹介の権利が担保されることもあるから(通常は紹介から1年間)、企業はエージェントとのコミュニケーションの記録も大切にする。
と、ここまで書いてきてふと思った。はたして人事の現場で、このようなことがどの程度しっかりと管理できているだろうか。多分、できていないだろうとエージェントの中にはタカをくくり、候補者の再応募に躊躇しない人もいる。それは求職者も同じであるようだ。
ほかにも再応募に可能性がある理由はある。
評価者が変わった場合、あらためて経歴書を見てみればその人を評価できる場合もあるに違いない。
イタいケースとしては、最初に応募を手伝ったエージェントが応募手続きを取ったといったものの、何らかの理由で応募をしてなかったこともあり得る。知らぬは求職者のみという状態である。特に最初の応募の時、エージェントからのNGフィードバックに不自然な点があれば、その可能性は否めない。
もちろん、同じ会社で応募するポジションが変わっていれば再応募したいと思う求職者の気持ちもわかるし、後押しするエージェントも同じ思いだろう。
こうした可能性を言い出せばきりがないが、それでもやはり実感としては、再応募で受かる可能性は1割である。おそらく求職者や再応募を後押しする新しいエージェントの思いとは裏腹に、企業にNGを出された理由というのが、年齢や転職回数、学歴など、ようは単純な条件で足切り(高卒はだめというように)されている場合、再応募で受かる可能性は低い。
企業の中には求職者を何らかの理由で直接知っていたり、評判を社内の人間から聞いていたりすることがあるのだ。個人情報を考慮すると結構ギリギリのことが裏でなされていることも見聞きするが、どちらにしても再応募だろうが最初の応募だろうが、それが正しかろうがそうでなかろうが、採用の現場では相手から嫌われればそれがどんな理由であれ「ご縁がない」ということである。
再応募で受かる可能性がこれだけ低い以上、求職者、そしてエージェントは、どんな応募でもより慎重にあたる必要があるだろう。まずは最初のワンチャンスをものにできるよう、ベストを尽くすべきである。
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