24歳で、3度目の転職となった会社で
デザイナーとして、始めて立ちあげたブランドの服が
まったく売れないという、「苦い経験」をしました。
【デザイナーの仕事とは
はじめから成功できるほど簡単な世界ではない】
という事を、身を持って思い知らされたのです。
入社したその会社は
「出社するのは週2日でOK
残り3日は自分の好きなようにリサーチして
売れるデザインを必ず持って来なさい」
という面白い会社でした 。
仕事が終わるとファッションチェックを兼ねて
みんなでクラブに繰り出すのですが
私は一足先に帰宅してひたすらデザイン画を描いていました。
仕事がおもしろくて「夢中」だったのです。
そのおかげで、異例の早さで
自分の名前がついたブランドを持つことに 。
でも、立ち上げたブランドは、大失敗!
会社のストックルームに返品のダンボールが
日に日に増えていきました。
その現実を目の当たりにして、大いに凹むと同時に
大反省しました。
私はデザイナーの仕事の根本を
理解していなかったのです。
大失敗の原因は
「自分の作った商品と、消費者のニーズとのズレ」
つまり、「センスを売るのではなく、ニーズを服にする」
こんな単純な事を、誰も教えてくれなかったのです。
今から25年前「マーケティングやMD」という概念は
現在のように、認識されてはいない時代でした。
そんな、落ち込む私を救ってくれたのは
先輩の一言だったのです。
●【失敗して責任を取るとは、会社を辞めることではないのよ。
成功して、(損失を利益に変え、お返しする)事!】
この一言が、私を【プロフェッショナル道】へと
導いてくれたのでした。
☆続きは次回で。