- 林 秀成
- 上席プロデューサー
- 福岡県
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
家づくりでは多額のお金を使います。
あり余るお金で計画できればなにも問題はありません。
が、しかし多くの方にとっては限られた予算内での計画となります。
少しでも安く手に入れるためにアレコレと思案する訳ですね。
だから皆さんご自分の描く家づくりとコストダウンの狭間で悩みます。
例えば建物規模を小さくしたり、住設機器を変更したりだとか・・・
コストダウンの相談を伺っているとしばしば出くわすこと、
それは『見栄(みえ)』です。
※見栄⇒見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度。(大辞泉)
※見栄を張る⇒うわべを飾る。外観を繕う。(大辞泉)
とにかく「家さえ持てたらいい」という昔とは違い、いまの家づくり計画には、
居住環境や住宅性能、そしてデザインといった住まい手の強いコダワリが
たくさん盛り込まれるようになりました。
その結果、あれもこれも実現させようとすると大きく予算をはみ出してしまう
ことになってしまいがちです。
そこで優先順位をつけながら予算の見直しをすることになります。
計画上のムダを省く住宅版の『事業仕分け』です。
そのなかで一番に見直し、仕分けをしていただきたいのが『見栄』の部分。
これが結構あるものです。
見栄は自分の心の中、意識の問題です。
他人の目を気にすることが実際の住み心地に影響することはないでしょう。
また、あえて言えば、自分が気にするほど他人はあなたの家を意識したり、
評価したりはしないということです。
そんな見栄に対して大切なお金をつぎ込むことが本当に重要なことなのか、
ほかの何か大事なものを我慢してまで見栄を張る必要性があるのかどうか、
よくよく見直していただきたいと思います。
見栄の部分の見直しはコストダウンの一丁目一番地。
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