- 青木 恵美子
- AAプランニング 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「よく12才で出したわね!? 自分の意思で?」と質問されますが、イギリスの場所さえ知らない小学生です。当然本人の意思だけではありません。
単身でしたので、始めはイギリスにある在外日本校でしたが、半年経った秋から強いホームシックと同時に「現地校へ行きたい!」という強い希望で、現地校への転校を選択し中学2年生でイギリスboarding schoolでの寮生活がスタートしました。
さあ、それからが大変!!私と長女の日本とイギリスの二人三脚の幕開けでした。
10年以上前のことです。まだインターネットが普及していない時代でしたので、イギリスのboarding schoolなどを調べる術はほとんど私にはありませんでした。
イギリスは昔は階級社会で、上流階級の家庭はは小さい時から子供をboarding school(寮のある学校)に入学させます。駐在などではなく海外留学組は、ガーディアンという身元保証人のような人をつけます。日本にも組織を置いているガーディアン会社もありますが、私はたまたまイギリス人のガーディアン会社(日本に組織を持たない)をご紹介していただき、ダイレクトにお願いしました。
ネット時代の今は、比較的簡単にそういうシステムを見つけられますが、当時は大変。あちらとのやりとりも電話かFAXのみでした。
私から出した長女の学校選びの条件は3つ。
・ロンドンから2時間程度で行ける範囲
・音楽教育が盛んな女子校であること
・同じ学年に日本人がいないこと
そうして、長女はオックスフォードのはずれにある小さな女子校で、中学2年生から高校を卒業するまでの約5年間学び、その後大学も含めて約9年間イギリスで暮らしました。(次回に続く)