- 青木 恵美子
- AAプランニング 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
転校して2年くらいは、英語でのハンディーが大きく、当然の事ながら勉強に支障がありました。
寮生活ですので、通常の授業終了後、留学生のハンディーを家庭教師の先生がついてキャッチアップしてくれます。
教育システムも日本とは全く違うのですが、(6・3・3制ではありません。詳しいことをお知りになりたい方はご質問ください!)中学3年生位の時のことです。
あまりに成績が悪いので(当然ですが、数学、社会、理科すべて英語で行うのですから)進級できないではないか?
特に社会と理科は、日本のように暗記問題はなく、とにかくリポートです。実験でもプロセスと結果だけでなく、プロセスの中でどのように思ったか?結果からどのように何を考えるか?を徹底的に考えリポートで表現します。ただでさえ語学にハンディーがあるのに英語で表現するので大変なことです。
あきらめて日本に戻そうか?と迷い、先生に相談しました。
すると、驚く答えが返ってきました。
「試験は、進級を判断するために行うものではありません。理解しているかどうかを判断するのです。どこが理解できていないかを把握して、そこを再度教えます。ですから心配要りませんよ。」
そのお話を伺ってから私は、成績の出来はあまり気にならなくなりました。
そのような温かい大きな心ある教育で、言葉のハンディーを克服して長女は無事に正規に卒業できました。
ゼロから自分の考えを構築することの大切さをイギリスの教育から学びました。 (次回に続く)