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私は企業からの依頼で管理者研修や中堅社員研修の講師をしています。よく感じることなのですが、企業が限られた予算の中から社員教育に経費を費やしても、受講する社員の側は「やらされている意識」「嫌々参加している」という姿勢態度の方が多く見受けられます。
ここには問題が２点あります。１点目は会社（事務局）側の受講者に対する研修の目的等の周知不足。２点目は受講者の意識の低さです。
長年、研修講師をしていて言えることは前者の方が圧倒的に多いといことです。そのくせ、事務局側は予防線を張って「弊社の社員は意識が低い」と平気で言ってきます。
こちらとしては費用対効果に見合う社員研修を提供しようと必死なのですが、研修開始前から異様な雰囲気の研修はよくあります。そのような場合は両者のベクトルを合わせることに数時間も要してしまい、本題が手薄になることもしばしばあります。
先日もそのような企業のリーダー研修を担当してまいりました。結局、研修の目的を正しく理解していただくことに半日も要してしまいましたが、心の壁に少しだけ風穴が開くとその後の展開はスムーズでした。
ＩＴの時代でも、人と人の関係に変わりありません。言葉一つで分かりあえることは多くあります。やはり、人間力（ヒューマンスキル）を磨くことは大切です。
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